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ボンドディーラーの独占的クラブにヘッジファンドが乱入

社債取引では大手銀行のディーラーが情報を独占してきたが、これが変わりつつある。大手銀行のクレジットトレーダーらは、ヘッジファンドとブローカーがこの会員制クラブに乱入してきたと感じている。

  銀行のトレーディングデスクの責任者7人を含む十数人とのインタビューによると、これまで長い間、銀行のみが入手していた取引プラットフォームからの情報に、顧客や競合他社がアクセスしている。

  こうした大口トレーディングのプラットフォームはインターディーラー・ブローカーとして知られる企業が運営し、数十年来の慣行によって、社債などを取引する機関投資家のためにマーケットメークを行う大手銀行のみが利用してきた。

  このプラットフォームを通じて銀行は身元を明かすことなく、ポジション解消や債券のやり取り、価格情報の入手ができる。これによって銀行は事実上、売買対象となる債券や取引の当事者、市場での価格について大きな影響力を維持することができた。

  しかし、銀行のリスクテークを制限する危機後の新規則によって銀行の役割が縮小。銀行と投資家、小規模ブローカーが影響力と利益を巡って争う野蛮な世界が出現した。

  ソシエテ・ジェネラルとUBSグループで勤務経験のある債券市場アナリストのスキ・マン氏は「銀行は自分の縄張りを守り、これまでの優位性を保とうとしているが、敗れる運命だ」と話す。

  投資家やブローカーと銀行との間で板挟みになっているのがTP・ICAPBGCパートナーズといったインターディーラー・ブローカーだ。世界の大手11行のクレジットトレーダーらは、受取手数料を増やす必要に迫られるインターディーラー・ブローカーが、投資家やブローカーにディーラー間取引用プラットフォームの利用を許し、商品と価格の点でより広い範囲へのアクセスを与えたと考えている。

  こうした臆測はプラットフォームでの取引内容や顧客からの問い合わせ内容に基づいていると、トレーダーらは話す。公に話す権限がないとして匿名を条件に語った。ある米銀のクレジットトレーディング部門の責任者によれば、顧客のヘッジファンドがそうしたプラットフォームにアクセスしたと述べたという。

  TP・ICAPやBGCの広報担当者は、銀行側の主張についてコメントを控えた。

  ブルームバーグ・ニュースの親会社であるブルームバーグ・エル・ピーも、銀行やファンド運用会社に債券トレーディングサービスを提供している。

Out of Bonds

Banks now hold far fewer corporate bonds than they did before the financial crisis

Source: Federal Reserve Bank of New York

Down But Not Yet Out

TP ICAP's revenue from broking by brand, £ million

Source: Companies

* Includes revenue from some electronic services; ** Includes revenue from hybrid platforms such as iSwap; *** TP ICAP stops reporting separate revenue numbers for ICAP and Tullett

原題:Bond Dealers Say Hedge Funds Gatecrashed Their Exclusive Club(抜粋)

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