メイ英首相、離脱交渉の延長はないとEU首脳らに伝える-当局者

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  • 北アイルランドで別の通関設置は「有望でない」と語ったと当局者
  • 2回目の国民投票を実施することはないと首相は断言したという

オーストリアのザルツブルクで19日に開幕した欧州連合(EU)非公式首脳会議では、EUと英国との離脱交渉の妥結に残された時間がわずかしかないと警戒する言葉が交わされる一方、合意の期限まで2カ月を切る状況で難局を打開できる兆しは示されなかった。

  EUの行政執行機関である欧州委員会のユンケル委員長は離脱合意が「程遠い」と述べ、アイルランドのバラッカー首相は、交渉は3月以降進展がないと発言。メイ英首相は、離脱交渉の当事者にさらに時間を与えるため英国がEU残留期間を延長することはないと語った。

  離脱交渉の最終合意のためのEU臨時首脳会議が11月半ばに開かれる運びだが、EUのバルニエ首席交渉官は18日遅くの段階で、英国はそれまで決定を先送りすることは許されず、10月の次回首脳会議に間に合うよう新たな提案を準備する必要があると述べた。トゥスクEU大統領(常任議長)は11月5日から13日の間に開催する方向で臨時首脳会議の日程調整に動いている。

  EU当局者らは、英国が受け入れやすくなるよう北アイルランド国境問題を巡る合意案の表現修正に動き始めたが、ブリュッセルの外交関係者によると、英国内の他の地域とは別の通関制度を北アイルランドに設けるという英国にとって最も受け入れ難い主張は変えていない。当局者の1人が語ったところでは、メイ首相はこの構想について「有望ではない」と主張。その一方で、2回目の国民投票が実施されることはないと断言し、EU離脱について英国が考え直すという期待を捨てるよう訴えたという。
 
  現在のEU議長国であるオーストリアのクルツ首相は、英国に譲歩を求める一方、11月の交渉妥結に期待を表明したが、「成功するかどうかは予断を許さない」と付け加えた。

原題:U.K and EU Swap Jibes and Point Fingers as Brexit Clock Ticks(抜粋)

(EU首脳らの発言などを追加して更新します)

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