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ブラックロックはイタリア国債に強気転換-「より合理的な」政治期待

  • イタリアの政治的環境や政府目標は前向きで市場寄りに動いている
  • 与党2党はEUの枠組み内で政策を実行する必要性を意識-シール氏

ユーロ圏で最悪のパフォーマンスの国債がここにきて世界最大の資産運用会社の支持を取り付けた。

  ブラックロックでファンダメンタル・フィクストインカム担当副最高投資責任者(CIO)を務めるスコット・シール氏によると、イタリア政治が「はるかに合理的な結果」に向かうとの期待の強まりから同社はイタリアについて中立スタンスからロング(買い持ち)ポジションに転換したという。

Prospects of more pragmatic Italian budget see spreads narrow

  ロンドン在勤のシール氏は「イタリアの状況は、政治的環境であれ政府目標であれ、より前向きで市場にやさしい結果に向かって動いているようだ」と指摘。「これに関して多少の雑音は出てくるだろう。だが、他の周辺国市場のバリュエーションを見れば特に、イタリアは依然として欧州の投資家にとって魅力的なリターンを提供する」と分析した。

  10年物イタリア国債利回りの同年限のドイツ国債に対する上乗せ幅(スプレッド)は5月29日に323ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)と、約5年ぶりの高水準を付けた。しかしその後、連立政権が月内に公表する予算で一段と慎重なアプローチをとるとの見方が強まり、スプレッドは縮小し、230bp前後で推移している。

  同国債のボラティリティ―がここ数週間高まっていたのは、ポピュリスト政権の予算案が、対国内総生産(GDP)比で3%を上限とする財政赤字の欧州連合(EU)ルールに反するとの懸念からだ。ディマイオ副首相がトリア財務相と予算案を巡り衝突したとの報道を受けて同国債は18日の早い時間に下落したが、その後反発。10年債利回りは2.75%と、8月1日以来の水準に低下した。シール氏は、イタリア政治のニュースを受けた相場波乱になお警戒する必要はあるものの、連立与党2党は今、EUの枠組み内で政策を実行する必要性を以前より「はるかに強く意識している」ようだと述べた。

原題:BlackRock Goes Long Italian Bonds on ‘More Reasonable’ Politics(抜粋)

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