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ドル・円が2カ月ぶり高値更新、世界的株高でリスク選好の円売り圧力

更新日時
  • 112円43銭まで上昇、中国切り下げ否定で豪ドル・円は3週ぶり高値
  • 週末に日米協議あり、ドル・円上抜けは時間かけながら-あおぞら銀

東京外国為替市場ではドル・円相場が2カ月ぶり高値を更新。世界的に株高が進む中、リスク選好に伴う円売り圧力がかかりやすい状況が続いた。

  ドル・円は朝方に1ドル=112円23銭まで小緩んだ後、徐々に値を切り上げ、正午過ぎに一時112円43銭と7月20日以来の高値を更新。その後伸び悩み、午後2時57分現在は前日比0.1%安の112円29銭となっている。

  あおぞら銀行の諸我晃総合資金部部長は、「貿易摩擦は米中の報復もあったが、今のところ景気への影響は軽微という見方で米株が結構上がったし、今日は日経平均も大きく上がっているので、やはりリスクオンの展開になると円は売られやすい」と指摘。その上で、ドル・円については112円半ばをしっかり抜ければ113円台が見えてくるが、週末に日米通商協議という不安材料もあり、「上抜けは時間をかけながらということになるのではないか」と話す。

112円台でしっかり

  前日の欧米株に続いて19日のアジア株は上昇。中国株は続伸し、午後の東京株式市場では日経平均株価が一時421円高まで上げ幅を拡大する場面が見られた。

  クロス円(ドル以外の通貨の対円相場)では豪ドル・円相場が一時0.5%高の1豪ドル=81円51銭付近と約3週間ぶりの水準まで豪ドル高・円安が進行。中国の李克強首相が輸出競争力の向上を目的に人民元を切り下げることはないと言明したことが手掛かりとなった。

  諸我氏は、「基本的には緩やかな円安トレンドだと思うが、貿易摩擦懸念が少し緩和されてきたということでドルも売られるので、その意味ではドル・円の上昇や緩やかなものになる」とし、「むしろクロス円の方が上昇余地がある」とみている。

  日本銀行は19日の金融政策決定会合で、長短金利操作付き量的・質的緩和の枠組みによる政策運営方針の維持を7対2の賛成多数で決定した。金融政策の据え置きは市場の予想通り。この後、午後3時半から黒田東彦総裁の会見が行われる。

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