日本株は大幅続伸、米中貿易懸念薄れ好業績評価-輸出や金融高い

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  • 中国は通商対立終わらせる交渉も、円は1ドル=112円台前半に下落
  • TOPIXは約3カ月ぶり、日経平均は約8カ月ぶりの高値

The Tokyo Stock Exchange (TSE) building, operated by Japan Exchange Group Inc. (JPX).

Photographer: Akio Kon/Bloomberg
Photographer: Akio Kon/Bloomberg

19日の東京株式相場は大幅に4営業日続伸。中国が米国との通商協議再開を示唆し、貿易摩擦の解決に向けた動きが好感された。為替相場の円安推移で業績期待も高まり、電機や機械など輸出関連、米長期金利上昇で保険など金融株が高い。

  TOPIXの終値は前日比25.78ポイント(1.5%)高の1785.66、日経平均株価は251円98銭(1.1%)高の2万3672円52銭。TOPIXは6月15日以来3カ月ぶり、日経平均は1月24日以来約8カ月ぶり高値。

東証プレート

Photographer: Akio Kon/Bloomberg

  野村証券投資情報部の小高貴久エクイティ・マーケット・ストラテジストは、米中貿易問題は交渉の余地が出てきたため、次の制裁に踏み込むような最悪のシナリオは回避されたと指摘、「貿易問題で上値が抑えられていたマーケットは、好調な企業業績や実体経済の強さに視点が移った」と述べた。企業業績については「為替相場の安定や良好な世界経済を背景に輸出の拡大が続き好調」とし、上期決算発表時に通期計画の上方修正が期待されると言う。

  中国は18日、米製品600億ドル(約6兆7400億円)相当を対象に5-10%の報復関税を24日に発動すると発表。同時に、米国との通商対立を終わらせるためなお交渉の用意があると表明した。また、中国の李克強首相は19日、輸出競争力の向上を目的に人民元を切り下げることはないと言明した。きょうのドル・円相場は一時1ドル=112円43銭と2カ月ぶりの円安値を付けた。取引開始前に財務省が発表した8月の貿易収支で、輸出は前年比6.6%増だった。

  米中貿易摩擦への懸念後退と輸出好調を受けた日本株相場は大幅続伸して取引開始。先物主導で買い戻しの勢いが強い中、中国上海総合指数の大幅高もあり終日高値圏で推移した。TOPIXは4営業日連続で1%超値上がり、日経平均は4日間で計1000円超上昇した。

  きょうは日本銀行が金融政策決定会合を開き、現状維持を決めた。三井住友アセットマネジメントの市川雅浩シニアストラテジストは、想定通りの決定で相場への影響は中立とした上で、「安倍首相が出口戦略に触れていたためどのような表現が入るが注目されたものの何もなく、多少安心感が広がっている」と話した。決定公表を受けた午後に日経平均は421円(1.8%)高まで上げ幅を拡大した。 

日銀決定会合についてはこちらをご覧ください

  • 東証1部33業種は、米長期金利が3.06%に上昇し利ざや改善が期待される保険、全国全用途の基準地価の27年ぶりプラスを受けた不動産、原油市況高が収益を押し上げる石油・石炭製品のほか、機械、電機、卸売が上昇率上位
  • 空運のみ下落
  • 売買代金上位では中国関連のコマツや安川電機のほか、任天堂やヤフー、リクルートホールディングスが上昇
  • 19年3月期減益計画を発表した関西電力のほか、ファーストリテイリング、ツルハホールディングスが安い
  • 東証1部の売買高は16億235万株、売買代金は2兆9670億円
  • 値上がり銘柄数は1775、値下がりは279
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