9月18日の海外株式・債券・為替・商品市場

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欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は次の通り。

◎NY外為:円が下落、米国債利回りと原油の上昇が手掛かり

  18日のニューヨーク外国為替市場では、円がドルに対し2カ月ぶり安値を付けた。リスク選好の動きが広がり、米中貿易紛争に対する懸念はほとんど材料にならなかった。一方、中国が景気浮揚策を講じるとの期待が広まる中で原油が上昇し、資源国通貨を押し上げた。

  円の下落は、米10年債利回りが5月以来の高水準に達したことが手掛かりとなった。利回りはこの日、中国が米国からの輸入製品600億ドル(約6兆7400億円)相当を対象に報復関税を24日に発動すると発表した後も上昇を続けた。米中が貿易摩擦を解決できると楽観しているとアップルのティム・クック最高経営責任者(CEO)が述べたこともあり、貿易を巡る最新の動きがリスク選好を後退させることはほとんどなかった。

  ニューヨーク時間午後4時30分現在、主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は前日比0.1%上昇。ドルは対円で0.4%高の1ドル=112円39銭。ユーロはドルに対し0.1%安の1ユーロ=1.1671ドル。

  主要10通貨の中では、オーストラリア・ドルとカナダ・ドルが米ドルに対し最も大幅に上昇。7月のカナダ製造業売上高が予想を上回る伸びとなり、北米自由貿易協定(NAFTA)改定を巡る米とカナダの高官協議再開の見通しが伝わった後に、カナダ・ドルは値上がりした。

  ドルは対円で、112円39銭の日中高値を付けた。トレーダーは、政策の現状維持が予想される19日の日銀金融政策決定会合に備えている。

欧州時間の取引

  米国が中国からの輸入品約2000億ドル相当に10%の追加関税を来週発動させるとともに、来年には関税率を2倍超に引き上げると発表した後、中国は報復関税発動の意図を表明。これを受けてロンドン市場の取引開始後に新たなドル買いが入った。
原題:Yen Slides as Yields and Crude Prices Rise: Inside G-10(抜粋)
Dollar Erases Drop as China Eyes Tariff Retaliation: Inside G-10

◎米国株・国債・商品:株反発、米中新関税は予想より緩やか

  18日の米国株は反発。米中の通商対立で新たな関税措置が発表されたが、予想より緩やかな措置と受け取られ買いが膨らんだ。米国債は下落。原油価格は上昇した。

  • 米国株は3指数そろって上昇-テクノロジー株主導
  • 米国債は下落、10年債利回りが3%台
  • NY原油は反発、サウジが一時的相場上昇は問題ないと示唆
  • NY金は下落、先物が0.2%安
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      S&P500種株価指数は前日比0.5%高の2904.31。ダウ工業株30種平均は0.7%高の26246.96ドル。ナスダック総合指数は0.8%高。米10年債利回りは7ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇し、3.06%。

      トランプ米大統領は17日、中国製品2000億ドル(約22兆4600億円)相当に24日から10%の追加関税を課し、中国当局が譲歩しない場合は来年1月に税率を25%に引き上げると発表。中国は18日、米製品600億ドル相当への報復関税を明らかにした。

      こうした中でもS&P500種は約3週間ぶりの大幅高となった。前日の取引で軟調だったテクノロジー株が全体を押し上げた。

      ウェルズ・ファーゴ・アセット・マネジメントのマルチアセット担当ストラテジスト、ブライアン・ジェーコブセン氏は「市場は今回の一連の動きについて、激化している緊張を緩和させるものだと的確にみている」と指摘。「関税率10%は、当初言われていた25%より低い。米国が示した新たな関税対象2000億ドル相当に対し、中国が報復関税の対象としたのは600億ドル相当。これは通商を巡る緊張緩和の始まりかもしれない」と述べた。

      ニューヨーク原油先物相場は上昇。米国の制裁再開でイランの原油供給が失われることを考えると、サウジアラビアはブレント原油価格の短期的な1バレル=80ドル超えを容認する意向と伝えられたことが手掛かり。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物10月限は前日比94セント(1.4%)高の1バレル=69.85ドルで終了。ロンドンICEの北海ブレント11月限は98セント高の79.03ドル。

      TDセキュリティーズのグローバル戦略責任者、バート・メレク氏は「対イラン制裁に伴う影響が表れ始める中、余剰能力が世界的に重大な意味を持つ水準に近づいている」と指摘した。  
      
      ニューヨーク金先物相場は下落。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物12月限は0.2%安の1オンス=1202.90ドルで終了。現物価格はニューヨーク時間午後2時3分現在、0.3%安の1オンス=1198.41ドル。現物はこの1カ月近く、1200ドル前後での推移が続いている。
    原題:Tech Rebound Fuels Stock Gains Amid Trade Tensions: Markets Wrap(抜粋)
    Crude Advances as Saudis Indicate Oil Over $80 Is Just Fine(抜粋)
    Gold Continues ‘Slow Dance’ Around $1,200 Despite Fund Exodus(抜粋)

    ◎欧州債:イタリア債が上昇、中国の報復は予想下限との見方

      18日の欧州債市場では、イタリア債の利回り曲線がブルスティープ化した。一方、中核国債と準中核国債は供給が重しとなりベアスティープ化した。

    • イタリア債は5年物利回りが100日移動平均の1.79%を下回って低下。ドイツ債とのスプレッドも100日移動平均の229ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)を一時下回った
      • 米国の新関税に対する中国の報復は予想された下限だったと捉えられ、リスク志向が改善。米現物株市場は上昇している
    • 中核国債と準中核国債の利回り曲線はドイツ2年債入札に対する需要が改善されたことを受けてスティープ化。ドイツのノルトライン・ウェストファーレン州が銀行引き受け方式で60年債を発行すると発表したほか、20日にはフランスとスペインが中期債を発行する
    • ドイツ10年債利回りは2bp上昇の0.48%、フランス10年債利回りは2bp上げて0.79%、イタリア10年債は6bp低い2.78%
    • ユーロ参加国の国債利回りとスプレッドの一覧はこちらをクリックしてください

    原題:BTPs Advance, Bunds Hit by Supply; End-of-Day Curves, Spreads(抜粋)

    (NY外為と米国株・国債・商品を更新します.)
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