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スタートTの前沢社長、芸術家と月旅行へ-マスク氏のロケットで

  • 最大8人を選抜し招待、1週間かけ周回-費用は支払い済み
  • 株価は一時4.7%安、社長個人の冒険にリスクを懸念する投資家も

スタートトゥディの前沢友作氏は18日、2023年に米宇宙ベンチャー「スペースX」の大型ロケット「BFR」で月を周回する計画を発表した。民間人による初の月旅行で、世界の芸術家と共に地球の外から月を眺め、創作活動に生かすアート・プロジェクトとなるという。

  発表によるとプロジェクト名は「#dearMoon」で最大8人の芸術家を招待し、1週間かけて月と地球を周回する。前沢氏は17日(米西部時間)に米カリフォルニア州で行われたスペースXの会見にイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)と登場し、「ついに発表することができ、とてもうれしく興奮している」と喜びを語った。

SpaceX CEO Elon Musk Announces Details Of Commercial Space Program

会見に臨むマスク氏と前沢氏

Photographer: Patrick T. Fallon/Bloomberg

  衣料通販サイト「ZOZOTOWN」の経営に斬新なアイデアを持ち込み事業を拡大するなど、前沢氏は日本国内では奇抜な起業家として知られる。米電気自動車(EV)大手のテスラの経営者としても有名なマスク氏が手掛ける宇宙旅行への参加により、前沢氏の知名度が世界で広まるのは明らかだ。

  スペースXとしては前沢氏が同社のロケットで月旅行に向かう最初の契約者となる。マスク氏は前沢氏について、「彼は最も勇敢な人物であり、そうすることに最も強い意志を持っていると私は考えている」と説明。「危険なミッション」であり、「公園を散歩するのとは訳が違う」と指摘した。

  同社は月旅行は前沢氏個人のプロジェクトで事業への影響はないとしている。会見で前沢氏は月旅行に関わる支払いはすでに済ませたと述べたが、額は公表しなかった。スペースXは有人飛行の前に試験飛行を複数回終える計画という。

  スタートトゥディの株価は一時前日比4.7%安の3125円を付けたが、その後プラス圏に持ち直すなど方向感に欠ける動きとなっている。この背景として、岩井コスモ証券の岩崎彰シニアアナリストは、社長がプライベートで月に行くことで事業にリスクが生じる可能性を懸念する投資家の存在などを指摘した。

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