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NY市警察・消防局、エキゾチックなクオンツファンドに投資

  • 警察・消防局の年金基金がフローリン・コートに150億円運用委託
  • 流動性が低い資産に投資するトレンド追求型がアウトパフォーム

火と戦い、法秩序を守る一方で、ウォール街で最もエキゾチックで変動しやすいデリバティブ(金融派生商品)を取引するクオンツファンドに投資するというスタイルは、ニューヨーク市を守る人々にとっての日常のことになっている。

  ニューヨーク市の警察・消防局の年金基金が先月、計1億3400万ドル(約150億円)の運用をフローリン・コート・キャピタル(ロンドン)に委託した。一見したところ妙な組み合わせだ。このクオンツファンドは欧州の電力から仮想通貨まで取引しにくい様々な資産のトレンドを追求する。

  NY市の年金基金のような投資の上級者にとって最高の時期に講じられる戦略としてはエキゾチックトレーディングだろう。現在、熱狂的に推移する市場が投資顧問業者(CTA)として知られるトレンド追求型クオンツファンドの平均リターンを上回っているだけに、それは際立っている。

CTAs in red this year but outperformed during large equity drawdowns

  ただ市場のモメンタム(勢い)を追う取引戦略の魅力は健在だ。投資家が市場暴落時にアウトパフォームとなるファンドを求めているためだ。こうした流れを受けてCTAの人気は再び高まっている。マン・グループの分析によると、1985-2016年の間に株価が少なくとも15%下落した際にCTAは毎回リターンを確保している。

  フローリン・コートの創業者で、マン・グループ傘下AHLの元最高リスク管理責任者 (CRO)、ダグラス・グリーニグ氏は「株式相場や金利の先行きを考え、彼らは一段の分散化を目指している。エキゾチックで代替的な市場戦略が彼らにとって非常に重要だ」と語った。

  ごく基本的なレベルではCTAはモメンタムが上向きの時に資産を購入し、急落時にショートにするようプログラムされる。急上昇の期間が短く市場のトレンドがない状態であることから今年はこの種のヘッジファンドは、最も運用成績が悪いタイプに含まれる。

  グリーニグ氏はトレンド追求型にとって厳しい年になっていることを認めた上で、フローリンには流動性が低い分野での運用がプラスに働いていると説明した。トレンド追求型ファンドの大半は債券や株式の先物など流動性の高い分野に投資している。

  ソシエテ・ジェネラルが大手運用会社からの集計を基に算出した指数によると、1-8月の運用成績は標準的なCTAがマイナス2.9%だったのに対し、フローリンはプラス0.9%だった。

原題:NYC Police and Fire Invest $134 Million in Exotic Quant Fund (1)(抜粋)

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