コンテンツにスキップする

ゴールドマン:リスク選好「ゆでガエル」を懸念-米実質金利は上昇へ

  • 米実質金利が他の先進国や新興国から乖離していくと予想
  • 新興国市場の脆弱性が他のグローバルリスク資産に及ぶ恐れ

米国の金利上昇が、世界的にリスク選好を動揺させつつある可能性が高いと米銀ゴールドマン・サックス・グループのエコノミストらが指摘した。

  ゴールドマンのエコノミストらは、米金利がもたらす金融資産への逆風をグローバル投資家は過小評価している恐れがあると分析。米財務省短期証券(Tビル)3カ月物の利回り(名目金利)から期待インフレ率を差し引いた実質金利はなおマイナスだが、今後1年半で他の先進国や新興国の実質金利から乖離(かいり)していくとの見通しを明らかにした。

  ゴールドマンのストラテジスト、チャールズ・ヒンメルバーグ氏とジェームズ・ウェルドン氏は16日付のリポートで、新興国市場の経済指標がそこそこ良いこともあって、今年のより早い段階では実質金利の上昇が覆い隠されていたが、4月に状況は変わったと説明。経済データの減速によって、金利の乖離(かいり)リスクが同月にほぼ間違いなく露呈したとの認識を示した。

  両氏は「安全資産のリターンが上がり、リスク資産の魅力が低下する中で、グローバル金利に対する米実質金利の上昇トレンドが、リスク選好に『ゆでガエル効果』をもたらしつつあるとますます懸念している。リスク選好の脆弱(ぜいじゃく)性の高まりは、新興国市場で既に顕著であり、論理的にはグローバルリスク資産により全般的にそれが及ぶことになろう」と主張した。

Three-month U.S. bill yields and real rates are on a slow march higher

原題:Goldman Says Rising U.S. Rates ‘Boiling the Frog’ of Risk Assets(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE