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「ブラック・スワン」ヘッジが急増-米国株強気派に警戒促す信号点滅

  • SKEW指数が過去最高水準に接近、ヘッジ需要増加が浮き彫りに
  • 「通商リスクが大いに関係している」とエバコアのディバッシャー氏

米国株の強気派に対し、オプション市場で警戒を促す信号が点滅している。

  投資家心理の「恐怖指数」として知られるシカゴ・オプション取引所(CBOE)ボラティリティー指数(VIX)は落ち着いた水準にあるが、世界の貿易摩擦が激化、テクノロジー株にバリュエーションを巡る懸念が忍び寄る中、投資家はテールリスクに備えつつある。

  CBOEのSKEW指数は先週150を突破したが、これはS&P500種株価指数のアウト・オブ・ザ・マネー(OTM)のプット(売る権利)オプションの需要が、コール(買う権利)に対して急増したことを表す。SKEW指数の高まりは、めったに起きないが発生すれば甚大な被害をもたらす「ブラック・スワン」的事象である米国株破裂の時期が迫っている証拠かもしれない。

  ブルームバーグが1990年までさかのぼって集計したデータによると、SKEW指数は今年、終値ベースの平均が過去最高更新に向かっている。歴史的に同指数は115近辺で推移。これは構造的にコールよりもプットの需要が多いことを示す。14日の同指数は151.6で終了した。          

Average cost of hedging against large price swings on track to hit highest ever

  エバコアISIのポートフォリオ戦略責任者、デニス・ディバッシャー氏は「これは通商リスクが大いに関係していると私はみている」と語った。

  別の解釈としては、デリバティブ(金融派生商品)トレーダーが株価のさらなる上昇を見込む賭けに動いていないというものだ。相場の壊滅的な下落を不安視するというより、大きな上昇余地があるとは単にみていないだけかもしれない。

  ボラティリティー・ヘッジファンドのクレデンス・キャピタル・マネジメントでディレクターを務めるヤニス・コーレトシス氏は「現行水準のSKEWは必ずしも弱気のサインではない。むしろ強気の欠如を示唆するものだ」とツイートした。

原題:Surge in Black-Swan Hedging Casts Shadow Over U.S. Stock Rally(抜粋)

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