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韓国の文大統領が平壌到着、首脳会談で核問題の打開目指す

更新日時
  • 米朝の妥協点を見いだすため金委員長と率直に話し合うと文大統領
  • 3日間の滞在中2日目の19日に共同記者会見

韓国の文在寅大統領は18日、今年3回目となる南北首脳会談が開かれる平壌の空港に特別機で到着、出迎えた金正恩朝鮮労働党委員長と握手した。米国と北朝鮮は6月の首脳会談で朝鮮半島非核化に向けた取り組みで合意したが、その後、北朝鮮の核廃棄の道筋などを巡って協議は行き詰まっており、文大統領は金委員長と直接会談し事態打開を目指す。

  韓国大統領の訪朝は11年ぶり。文大統領の歓迎式典には多数の北朝鮮の市民が参加。両首脳は赤じゅうたんの上を歩きながら、相手国の当局者らと握手を交わした。

Koreas Summit

平壌の空港に到着した文在寅大統領(左)を出迎える金正恩委員長(9月18日)

写真家:AP通信による韓国放送システム

  訪朝は20日までの3日間の予定で、2日目の19日に金委員長と共同記者会見を行う。金委員長は核廃棄の工程表の作成を求める米国に抵抗、北朝鮮が行った核実験場やミサイル発射場の廃棄に対し米国は報いるべきだと主張している。

  金委員長は核廃棄に向けた具体的措置を講じる前に、朝鮮戦争終結を宣言するよう強く求めている。しかし米国の戦略専門家らは平和宣言を行えば、トランプ大統領の最大の交渉材料である対北朝鮮制裁を緩和し、在韓米軍を縮小すべきだという論調が強まるのではないかと懸念している。

  文大統領は17日の側近との会合で、「非核化を求める米国と、敵対的な関係を終わらせたい北朝鮮の妥協点を見いだすため、私は金正恩委員長と率直に話し合うつもりだ」と発言。「私が目指すのは平和だ。国際情勢次第で揺れ動くような一時的な変化ではなく、不可逆的かつ恒久的な平和だ」と述べていた。

  今回の訪朝団は約200人で、政府当局者のほか、サムスン電子の李在鎔副会長ら主要財閥の幹部も含まれる。公式会談に加え、文大統領と金委員長は芸術公演を鑑賞するほか、豪華な夕食会も予定されている。

原題:Moon Arrives in Pyongyang in Bid to Save Trump-Kim Nuclear Talks (抜粋)

(背景や文大統領の17日のコメントなどを追加して更新します.)
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