ドル・円は反発、米中摩擦で売り先行も米金利上昇支え-112円前半

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  • 朝方に111円67銭まで下落後、午後に一時112円27銭まで上昇
  • 米金利上昇方向の中でドルを買っていた方が安全ーSBI証

東京外国為替市場のドル・円相場は反発。トランプ米政権が中国からの輸入品約2000億ドル相当への追加関税を発表したことを受けてドル売り・円買いが先行したものの、その後は米長期金利の上昇などに伴い、ドルに買いが入り112円台に乗せた。

  ドル・円相場は18日午後3時30分現在、前日比0.4%高の1ドル=112円26銭。朝方に111円67銭まで下落した後、徐々に水準を切り上げ、午後に入って一時112円27銭まで上昇した。

  SBI証券IFAビジネス部の相馬勉部長は、「米国の関税制裁や利上げ観測を背景に、資金がドルに集中して他の国が倒れる感じだ」と説明。「米金利上昇方向の中でドルを買っていた方が安全。ドル・円は目先は112円台半ばを狙う展開ではないか」と述べた。

  米長期金利はこの日の時間外取引で一時2ベーシスポイント(bp)高の3.005%に上昇した。一方、中国上海総合指数はこの日、一時2016年2月29日以来の安値を付けた後に反発。日本株は続伸し、日経平均株価は前週末比320円以上上昇して引けた。

  トランプ米政権は17日、中国からの輸入品約2000億ドル(約22兆4000億円)相当への10%の追加関税を24日に発動させるとともに、来年には同関税率を25%に引き上げると発表した。三井住友銀行の宇野大介チーフストラテジストは、「米国の対中追加関税2000億ドル分は、事前に相当程度言われていた話。通商戦争は、最初はドル売りだったが、米国よりも他国の方が悪影響が大きいとの見方で、途中からドル買いの反応になっている」と指摘した。

トランプ米政権による対中追加関税発表に関する記事はこちらをご覧下さい。
  

  ユーロ・ドル相場は同時刻現在、0.2%高の1ユーロ=1.1707ドル。朝方1.1667ドルまで下落した後、午後に一時1.1718ドルまで上昇した。ドラギ欧州中央銀行(ECB)総裁がこの日、パリで講演する。

  SBI証の相馬氏は、ユーロ・ドルについて、「前向きなECB高官発言が出れば1.18ドルを狙う展開」と指摘。もっとも「英国の欧州連合(EU)離脱交渉などがあり、思い切って買えない。交渉がうまく行けば、ポンドとともに、ユーロも買われるだろう」とも語った。

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