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ECBビルロワドガロー氏:影の銀行と新興国市場リスクに注意を

  • 主なリスクの一つは影の銀行-規制が緩めで強化の必要
  • 金融危機から学んだ教訓は各国間の協力-逆行する動きに警告
Brexit Race For Space Sends Frankfurt Office Rents To Record High
Photographer: Krisztian Bocsi/Bloomberg
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Photographer: Krisztian Bocsi/Bloomberg

欧州中央銀行(ECB)の政策委員会メンバー、ビルロワドガロー仏中銀総裁は15日、リーマン・ブラザーズの経営破綻から10年後の今、シャドーバンキング(影の銀行)と新興国市場の債務を注視する必要があるとの認識を示した。

  欧州システミックリスク理事会(ESRB)によれば、銀行が金融危機後にリスクが比較的高いビジネスから撤退する中、専門の投資家が参入し、欧州連合(EU)のシャドーバンキングシステムは2017年末時点で資産42兆ユーロ(約5470兆円)余り、EUの金融システムの約40%に膨らんだ。

Francois Villeroy De Galhau

フランス中銀のビルロワドガロー総裁

写真家:Marlene Awaad / Bloomberg

  ビルロワドガロー総裁はラジオ局フランス・アンテルとのインタビューで、「われわれが現在着目する必要がある主なリスクの一つは、銀行システムの外にある。シャドーバンキングと呼ばれるもので規制は緩めだ」と説明。規制が強化される中でやや忘れられており、この分野で強化の必要があると述べた。

  新興国市場の「伝染リスク」があるかと問われた同総裁は「現時点でそれは見られない。中国では当局が行動する手段を持っているが、われわれは非常に警戒しなければならない。債務が増えているところは軒並みリスクが拡大している」とコメントした。

  ビルロワドガロー氏は金融危機から学んだ教訓の一つが各国が共同対応で協力するメリットだったと指摘し、その逆のアプローチに警告を発した。これはトランプ米政権の「米国第一」の保護政策に象徴されているとも語った。

原題:ECB’s Villeroy Sees Risks From Shadow Banking, Emerging Markets(抜粋)

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