英中銀総裁:合意なき離脱なら08年並み大惨事、住宅35%急落も-英紙

  • ポンド相場の下落と関税率の上昇を招き、インフレを押し上げる恐れ
  • 英中銀が利下げで景気を下支えすることが難しくなる見通し

イングランド銀行(英中央銀行)のカーニー総裁は、欧州連合(EU)と合意が成立しないまま英国がEUを離脱する危険について、英政府の閣僚らに厳しい警告を発した。関係者によれば、金利は低下せず、上昇する可能性が高いとの予想が示されたという。

  14日付の英紙タイムズ(オンライン版)によれば、13日の閣議に出席したカーニー総裁は、合意が成立せず無秩序な形で英国がEUを離脱すれば、国内の住宅ローン金利の急上昇を招き、英住宅価格が35%急落する可能性があるとの見通しを示した。

  一方、英紙ガーディアンが複数の内閣関係者を引用して伝えたところでは、カーニー総裁は「合意なきEU離脱」が、2008年に起きた世界的な金融危機に匹敵する壊滅的な影響を英経済に与える恐れがあると閣議で警告した。

  非公開情報であることを理由に関係者が匿名でブルームバーグに語ったところによると、EU離脱の混乱に備える英中銀の対応計画の概要を説明するために閣議に出席したカーニー氏は、合意なき離脱がポンド相場の下落と関税率の上昇を引き起こし、インフレを押し上げると予測。こうした状況の下では、EU離脱が選択された16年の国民投票後と同じように英中銀が利下げで景気を下支えることが難しくなると関係者らは指摘した。

  英中銀の報道官に時間外にコメントを求めたが、これまでのところ返答はない。

原題:Carney Reported to Have Given Cabinet Dire Warning on Brexit
Carney Said to Have Warned No Deal Brexit Would Mean Rate Hikes(抜粋)

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