9月13日の海外株式・債券・為替・商品市場

更新日時

欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は次の通り。

◎NY外為:ユーロ大幅高、ドラギ総裁発言で-ドルは軟調

  13日のニューヨーク外国為替市場ではユーロが大幅上昇し、今月の高値を付けた。米消費者物価指数(CPI)の伸びが鈍化したほか、欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁が景気の先行きに楽観的な見通しを示したことが材料。

  ユーロは一時、1ユーロ=1.1701ドルまで上昇した。ECBが2018、19年の成長率見通しを引き下げたにもかかわらず、ドラギ総裁はユーロ圏経済は世界的リスクに対応できる十分な強さがあるとの認識を示した。8月の米CPIはコア指数が前年同月比2.2%上昇と、前月の2.4%上昇から伸びが鈍った。

  クレディ・アグリコルのG10為替戦略責任者バレンティン・マリノフ氏は同総裁の発言について、「かなり自信があり」、「ここしばらくなかったほどポジティブ」だったと印象を語った。

  ニューヨーク時間午後4時46分現在、主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は0.3%低下。ドルは対円では0.6%高の1ドル=111円95銭。ユーロは対ドルで0.6%高の1ユーロ=1.1690ドル。

  ドルは主要10通貨の大半に対して下落。ただ、通商合意を成立させる上で中国は米国よりもプレッシャーを受けているとのトランプ米大統領の発言が伝わった後、ドルは下げ幅を縮小した。アトランタ連銀のボスティック総裁は、米労働市場はほぼ完全雇用の状態にあり、インフレは米金融当局の目標に近いとして、「向こう数四半期」にわたる漸進的な利上げが望ましいとの見解を示した。

欧州時間の取引

  ユーロはECBの決定を控えて、対ドルで4営業日ぶりに反落。トレーダーは、市場が織り込んでいるよりも早い時期にECBが利上げに踏み切るかどうか、より明確な手掛かりを得たいとの姿勢を取った。

  イタリアの19年予算を巡る対立が続く中でトリア財務相が辞任の用意があると述べたと、同国紙スタンパが報じた。財務省は根拠のない報道だと否定した。
原題:Euro Rallies Following U.S. CPI, Draghi Comments: Inside G-10(抜粋)
Euro Halts Climb as Markets Await Clues on ECB Hike: Inside G-10(抜粋)

◎米国株・国債・商品:株が上昇、ハイテク持ち直す-原油は反落

  13日の米株式相場は上昇。情報技術(IT)やヘルスケア銘柄が値上がりし、S&P500種株価指数は4日続伸した。米国債は朝方の上げを失い、小幅下落した。

  • 米国株は上昇、ハイテクやヘルスケア好調でS&P500は4日続伸
  • 米国債は小幅下落、5年債と30年債の利回り差がフラット化
  • NY原油は反落、供給懸念の緩和や中国巡る米大統領ツイートが重し
  • NY金は反落、米CPIや米中貿易巡るトランプ氏発言で

  朝方発表された米消費者物価指数(CPI)がコア指数の予想外の伸び鈍化を示したこと、またハイテク株の大幅上昇が米国株をプラス圏に保った。ただ、中国との貿易紛争を解決する「プレッシャーは全く」感じていないとトランプ米大統領がツイートした後には、上げ幅を縮小した。

  S&P500種は前日比0.5%上げて2904.18、ダウ工業株30種平均は147.07ドル(0.6%)高の26145.99ドル、ナスダック総合指数は0.8%高。ニューヨーク時間午後4時47分現在、米10年債利回りは1ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇し2.97%。

  ニューヨーク原油先物市場ではウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)が反落。供給不安が緩和したほか、需要を抑制する貿易戦争への懸念が高まったことが売りを誘った。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物10月限の終値は1.78ドル(2.5%)安の1バレル=68.59ドル。ロンドンICEの北海ブレント11月限は1.56ドル下げて78.18ドルで終了。

  国際エネルギー機関(IEA)は月次リポートで、イランの供給が減少しているが、サウジアラビアなど他の産油国が不足分を埋め合わせられるかどうかは不明だと指摘した。一方、トランプ米大統領は、米国が中国に強硬姿勢を取った結果「中国市場は崩壊している」とツイートした。

  ニューヨーク金先物相場は反落。この日発表の米経済指標が見直されたことに加え、中国との通商協議を巡るトランプ米大統領の発言を材料に下げに転じた。朝方は8月米CPIのコア指数の伸びが予想に反して鈍化したことからドルが下げ、金は1218ドルまで値上がりした。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物12月限は0.2%安い1オンス=1208.20ドルで終了。

  米国債は、8月の米CPIが予想以上に弱い数値となったことを受けて上昇していたが、その後の取引で前日比下げに転じた。8月のCPIは総合が前月比0.2%上昇(市場予想は0.3%上昇)、コアが0.1%上昇(同0.2%上昇)。

  5年債と30年債の利回り差は5営業日連続で縮小。CPI発表後には拡大する場面もあった。
原題:Tech Rebound Pushes Stocks Higher for a Fourth Day: Markets Wrap(抜粋)
Treasuries Little Changed as 5s30s Flattens for 5th Straight Day
Oil Declines as Supply Fears Ease, Trump Tweets on Chinese Trade
PRECIOUS: Gold Sags as Economic Data, Trump Comments Dent Demand

◎欧州債:下落、トランプ大統領の中国関連発言で下げ幅縮小

  13日の欧州債市場では、イタリア債が入札後の大幅安から持ち直して引けた。ECBの経済予測と英EU離脱関連のニュースで、ユーロ圏国債と英国債は下落。終盤にトランプ米大統領が中国との通商交渉で合意を成立させるプレッシャーはないと発言してリスク回避が市場に戻り、それぞれ下げ幅を削った。

  • イタリア債は低調な入札を受けて下落したが、ドラギECB総裁の会見にかけて下げ幅を縮小
  • ドイツ債はECB職員による経済成長予測の発表で下落
    • この予測が見込むインフレ圧力に従うと、ECBの利上げ見通しには変化がない
  • ドイツ10年債利回りは1ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の0.42%、フランス10年債利回りは1bp上げて0.73%、イタリア10年債は1bp高い2.96%
  • ユーロ参加国の国債利回りとスプレッドの一覧はこちらをクリックしてください

原題:BTPs Firm, ECB Forecasts Hit Bunds; End-of-Day Curves, Spreads(抜粋)

(NY外為と米国株・国債・商品を更新します.)
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