債券下落、リスクオフ和らぎ株高・円安-日銀オペは無難な結果

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  • 先物は2銭安の150円27銭で引け、長期金利は0.5bp高い0.11%
  • 海外市場から株が堅調でリスク回避後退の流れー岡三証

債券相場は小幅に下落。新興国市場の混乱を巡る懸念の緩和で株高・債券安と、円安・ドル高が進んだ米国市場の流れを受けて売りが先行した。その後は週末を控え、目先の取引材料難から小幅な値動きにとどまった。

  14日の長期国債先物市場で中心限月12月物は前日比1銭安の150円28銭で取引を開始し、直後に150円25銭まで下落。その後は下げ渋りに転じ、午前の取引終盤には150円29銭と横ばいに戻す場面があった。午後は小幅安で推移し、結局は2銭安の150円27銭で引けた。

  三菱UFJモルガン・スタンレー証券の稲留克俊シニア債券ストラテジストは、「今日は材料難でほとんど動意がない」と指摘。今週は先物相場の値動きが縮小するなど、国債市場の機能低下を懸念する日銀としては「何とかしなくては」という気持ちで見ているのではないかと話した。

  現物債市場で長期金利の指標となる新発10年物国債の351回債利回りは、日本相互証券が公表した前日午後3時時点の参照値より0.5ベーシスポイント(bp)高い0.11%で推移。新発2年物、5年物、30年物の利回りもそれぞれ0.5bp上昇した。

  市場の混乱に見舞われていたトルコでは13日、エルドアン大統領の利下げを求める発言にもかかわらず、中央銀行が予想以上の大幅利上げを実施。通貨リラが急伸しただけでなく、新興国の資産価格の上昇につながった。14日の外国為替市場では円相場が約1カ月半ぶりの安値を付け、日経平均株価は2月初め以来の水準に上昇する場面があった。

  岡三証券の鈴木誠債券シニアストラテジストは、「海外市場から株が堅調でリスク回避後退の流れになっており、円安も進み、債券は若干弱めだが底堅い。上期末でもあり市場参加者が少ない面もあるのではないか」と述べた。

国債買い入れオペ

  日銀はこの日、残存期間1年超3年以下と3年超5年以下、1年以下の長期国債を対象に買い入れオペを実施。オファー額はいずれも前回と同じで、それぞれ3000億円と3500億円、500億円だった。市場の需給状況を映す応札倍率は1年超3年以下は前回より低下した一方、3年超5年以下と1年以下は上昇した。野村証券の中島武信シニア金利ストラテジストは、中期の両ゾーンとも無難な結果だったと指摘した。

過去の国債買い切りオペの結果はこちらをご覧下さい。

新発国債利回り(午後3時時点)

前日比
2年債-0.110%+0.5bp
5年債-0.070%+0.5bp
10年債 0.110%+0.5bp
20年債 不成立
30年債 0.840%+0.5bp
40年債 不成立
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