コンテンツにスキップする

ドル・円は上昇、米中協議期待やトルコ利上げ観測でー株高も追い風

更新日時
  • 朝方に付けた111円17銭から午後に一時111円47銭まで上昇
  • これまでネガティブにみていたものが好転する期待ー東海東京証

東京外国為替市場のドル・円相場は上昇。米中貿易協議への期待やトルコの利上げ観測などを背景とした新興国懸念が後退した。日本株が大幅上昇し、リスク選好のムードが広がったことも相場の追い風になった。

  13日午後3時18分現在のドル・円は前日比0.1%高の1ドル=111円42銭。朝方に付けた111円17銭を日中安値に水準を切り上げ、午後には一時111円47銭まで上昇した。

  東海東京証券金融市場部外貨管理グループの吉田幹彦グループリーダーは、「市場全体でこれまでネガティブにみていたものが好転する期待が高まっている。北米自由貿易協定(NAFTA)交渉、英国の欧州連合(EU)離脱交渉、そして新たに出てきたのが米中通商交渉再開に対する期待」と説明。「ドル・円は、日本株が株価指数先物とオプションの特別清算日が重なるメジャーSQを控えた短期的な需給で上げたことにつられている感じがする。クロス円も上げている」と述べた。  

米政権による中国への通商交渉提案に関する記事はこちらをご覧下さい。

  この日の東京株式相場は反発。日経平均株価は前日比216円71銭(1%)高の2万2821円32銭で引けたほか、中国上海総合指数も4営業日ぶりに反発している。米長期金利は時間外取引で一時1ベーシスポイント(bp)高の2.97%を付けた。

  外為どっとコム総研の神田卓也調査部長は、「米雇用統計以降、流れが変わったと感じていて、賃金が伸び始めたことによって、米長期金利が上がり始めている。これがドル高・円安、円が全般的に売られる一つの要因になっている」と分析。「将来的には米金利の方向に目が向かって、9月の米連邦公開市場委員会(FOMC)以降は、最終的な米長期金利と米利上げの到達点がどこになるのかという論争になっていくだろう」と述べた。

  米国ではこの日、8月の米消費者物価指数(CPI)が発表される。市場予想は前月比0.3%上昇が見込まれている。7月は0.2%上昇だった。

ドル・円相場の推移

  欧州中央銀行(ECB)、イングランド銀行(英中央銀行、BOE)、トルコ中央銀行はこの日、金融政策会合を開く。市場ではECBとBOEは現状維持、トルコ中銀は1週間物レポ金利を17.75%から21.00%へ引き上げると見込まれている。

  ユーロ・ドル相場は同時刻現在、ほぼ変わらずの1ユーロ=1.1624ドル。ポンド・ドル相場は0.1%安の1ポンド=1.3033ドル。ドル・トルコリラ相場は0.4%高の1ドル=6.3673リラ。前日に一時6.3319リラと8月29日以来のリラ高・ドル安水準を付けた。

  ステート・ストリート銀行の若林徳広在日代表兼東京支店長は、トルコ金融政策の相場への影響について「予想以上の3%超え利上げなら、真剣と受け止められるだろう。ショートがたまっているので、トルコリラは上昇すると思う。欧州はトルコに近いのでユーロ・ドルにも波及すると思う」と指摘。ただ「ユーロは1.1650ドルでは上値が重い」と語った。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE