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フィアット、60億ユーロ超でのマレリ売却目指しKKRと交渉ー関係者

  • スピンオフの条件悪化で売却の選択肢が優位に
  • KKRは価格引き下げ狙う-交渉はなお物別れに終わる可能性も

フィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA)は、自動車部品部門マニエッティ・マレリの売却を巡るプライベートエクイティー(未公開株、PE)投資会社KKR傘下の自動車部品メーカーとの独占交渉で、60億ユーロ(約7770億円)余りでの売却を目指していると、事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。KKR側は価格の引き下げを狙っている。

  協議は非公開だとして匿名を条件に語った同関係者らによると、フィアットの代替プランであるマレリのスピンオフ(分離・独立)の条件が悪化しているため、KKRは50億ユーロ前後での買収を目指しているもよう。フィアットは60億ユーロ余りを提示したアポロ・グローバル・マネジメントよりもKKRとの交渉開始を選択した。KKRは交渉の中心的な役割を担っているカルソニックカンセイとマレリを合併させる考えだ。

  同関係者らによると、企業評価に対するフィアットとKKRの見解の相違が大きな障害となり、当初8月末だった交渉完了期限は2度延期され、交渉はなお物別れに終わる可能性があるという。アジアと欧州の競合企業を統合することになるため、今回の案件は複雑とみられている。

Mike Manley

フィアットのマイク・マンリーCEO

写真家:Daniel Acker / Bloomberg

  フィアットの広報担当者はコメントを控えた。KKRの担当者も同様にコメントしなかった。

  ブルームバーグ・インテリジェンスによると、マレリの企業価値は、競合他社との比較に基づくと、76億ドル(約8460億円)に達する可能性がある。

  世界的な貿易摩擦に加え、フィアットを含む自動車メーカー、さらにコンチネンタルのような部品メーカーの業績悪化で同業界への信頼感が低下する中、マレリをスピンオフしてミラノ証券取引所に上場させるためのマーケット環境はここ数カ月で悪化している。
 
原題:Fiat Is Said to Seek Over $7 Billion for Marelli From KKR (1)(抜粋)

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