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アップルが大画面の新iPhone発表、3機種投入でユーザーの拡大図る

更新日時
  • 高性能の「Xs」と大型の「Xs Max」、廉価版「Xr」の3機
  • XrはXの主要機能を保持しつつLCDやアルミフレームで価格抑制

アップルは12日、カリフォルニア州クパチーノにある本社で新製品発表会を行い、「iPhone(アイフォーン)」の新型3モデルを公開した。最新技術を搭載した新機種を複数投入し、購入者層をさらに広げたい考えだ。

  昨年発売された主力モデル、アイフォーン「X(テン)」の後継モデル「Xs(テン・エス)」(販売価格999ドル=約11万1100円)は、より高速のプロセッサー「A12」を搭載しカメラ機能も強化した。上位モデルの「Xs Max(マックス)」(1099ドル)は市場で最大規模の6.5インチ大画面に有機EL(OLED)を採用した。ストレージ容量に初めて512ギガバイトを選択できるオプションもある。

Apple Inc. Kicks Off Product Blitz With IPhone Xs Line And Watches 

アイフォーンXs MaxとXs

Photographer: David Paul Morris/Bloomberg

  初代「X」の廉価版として「Xr(テン・アール)」(749ドル)も発表された。Xの顔認証や縁から縁まで広がったスクリーンなど主要機能を保持し、画面は6.1インチと大型。一方でフレームはステンレスではなくアルミニウムを採用し、LCD(液晶表示装置価格)スクリーン技術を使ったことで価格をXよりも安く設定した。

  アップルのマーケティング責任者フィル・シラー氏は発表イベントで、「この信じられないほど素晴らしい技術をできるだけ多くの顧客に届けたい」と述べた。同社株は12日、前日比1.2%安の221.07ドルで終了。

  昨年初めてXが発表された際には、999ドル以上という高額な携帯電話を消費者が購入するのかと一部のアナリストから疑問視されたが、Xはアップルのスマートフォンのベストセラーとなった。Xで採用された中核機能をより幅広い端末に搭載し、あらゆる価格帯で顧客獲得を狙う。

iPhones Sold by Quarter

New iPhones prepare Apple for another big holiday quarter

Apple earnings results

  こうした多様なモデルの投入はアップルの戦略調整を映している。同社は多数の新規ユーザー獲得よりも、平均販売価格を着実に上昇させるとともに、周辺機器販売のほか、「iCloud(アイクラウド)」や音楽・動画のストリーミングといったデジタルサービスの売り上げを支えるためアクティブ端末総数の拡大を図ることを最近の目標としている。

  アイフォーンの平均販売価格は直近の四半期で724ドルだった。Xrは749ドルからで、短期的にはアップルの利益の重しになり得るものの、大量に売れれば同社のデジタルサービスの顧客基盤の拡大につながる。カウンターポイント・テクノロジー・マーケット・リサーチのアナリスト、ニール・シャー氏は、Xrがアップルの販売の主なけん引役になり、向こう1年で1億台に上ると予想。「購入から2年経過したアイフォーンやアンドロイド端末のユーザーにとっては、従来のアイフォーン価格帯にある素晴らしいアップグレード製品だ」と指摘した。

  12日のイベントでは、より大画面になり、ヘルス機能も強化された「アップルウオッチ」の新モデル「シリーズ4」も発表された。

原題:Apple Touts Largest Screens, Cheaper Models in IPhone Revamp (2)(抜粋)

(アナリストのコメントなどを追加して更新します.)
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