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米景気は緩やかなに拡大、投入コスト上昇ー経済報告

更新日時
  • 貿易摩擦で一部の企業は設備投資を縮小あるいは先送り
  • 物価上昇ペースは緩慢ないし緩やか、一部に「減速の兆候」
Federal Reserve Exterior As Fed Keeps September Rate Hike In Focus Amid Strong Economy 
Photographer: Andrew Harrer/Bloomberg
Federal Reserve Exterior As Fed Keeps September Rate Hike In Focus Amid Strong Economy 
Photographer: Andrew Harrer/Bloomberg

米連邦準備制度理事会(FRB)が12日公表した地区連銀経済報告(ベージュブック)によると、景気は緩やかなペースで拡大を続け、労働市場は引き締まってきた。通商問題を一因に、投入コストは上昇した。

  ベージュブックは「関税は主として製造業で投入コストの上昇につながっていると報告された」と記述している。

  今回のベージュブックは12地区連銀が8月31日までに集めた情報を基に、ニューヨーク連銀が作成。今月25-26日の連邦公開市場委員会(FOMC)定例会合での討議資料となる。

  労働市場については「全米で引き締まっていると特徴付けられる」とし、貿易摩擦にもかかわらず「企業は全般に短期的な見通しに引き続き楽観的だ」と指摘した。

  ただ、大部分の連銀地区は貿易摩擦について懸念と不透明感が存在すると報告。「そのような懸念を背景に一部の企業が設備投資を縮小あるいは先送りしていると、幾つかの地区が指摘した」という。

  地区連銀は貿易摩擦がどのように企業活動に影響しているかについて詳細に報告した。フィラデルフィア連銀によると、「コメントを寄せた企業の3分の2近くが、関税の影響で物価上昇か供給不足、あるいはその両方が既に起こっている、または起こると予想していると回答した」。

  ベージュブックでは、貿易摩擦による物価のゆがみや労働市場の逼迫(ひっぱく)にもかかわらず、財とサービスの全般的な物価上昇ペースは「緩慢ないし緩やか」だと指摘され、「減速の兆候も一部にある」と記述された。投入コストは販売価格よりも速く上昇。企業が労働者を引きつける上で、休暇拡大や柔軟な勤務態勢、ボーナスなど賃金を伴わない手段を講じていると、一部の連銀地区は報告した。

  ベージュブックは「建設労働者やトラック運転手、エンジニアなど高いスキルを要する労働者は引き続き不足しており、幾つかの連銀地区は飲食業や小売業など低いスキルの労働者も不足していると報告した」と記述している。

原題:Fed Says Tariffs Curbing Investment and Raising Input Costs(抜粋)

(第4段落以降を追加し、更新します.)
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