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9月12日の海外株式・債券・為替・商品市場

更新日時

欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は次の通り。

◎NY外為:ドルが対豪ドルで下落、PPI低下や通商交渉を楽観

  12日のニューヨーク外国為替市場ではドルが下落。朝方発表された米生産者物価指数(PPI)が前月比で低下したほか、北米自由貿易協定(NAFTA)交渉や米中関係を巡る前向きな見方を背景に、豪ドルなど商品輸出国通貨が買われた。

  米国が中国に対して新たな通商交渉ラウンドを提案したことが伝わると、ドルは下げ幅を拡大した。関係者が明らかにしたところによると、米国は中国との貿易関係のさらなる悪化を回避するため、中国に新たな通商交渉を行うことを提案した。ムニューシン財務長官を中心とする米政府当局者は最近、中国の当事者に協議を申し入れたという。

  原油価格の上昇も商品国通貨にとって支援材料となった。ニューヨーク原油先物市場ではウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)が続伸。米国の対イラン制裁でイラン産原油の輸出が乱れる一方、米原油在庫が3年半ぶりの水準に落ち込んだことが政府統計で明らかになった。米東海岸に接近しているハリケーン「フローレンス」も材料視された。

  ニューヨーク時間午後5時現在、主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は前日比0.5%低下。ドルは対円で0.3%安の1ドル=111円26銭。対豪ドルでは0.7%安。対ユーロでは0.2%下落し、1ユーロ=1.1626ドル。  

  カナダのフリーランド外相は米東部時間12日夜にワシントンに戻り、米通商代表部(USTR)のライトハイザー代表と翌13日に通商交渉を行う予定だ。ロイター通信がカナダ側の情報を基に伝えた。  

  セントルイス連銀のブラード総裁は、現在の金融政策スタンスが「すでに中立か、あるいはいくらか引き締め的な可能性を示唆している」と指摘し、諸外国の低金利、米の利上げを困難にしていると述べた。

  英ポンドは対ドルで0.1%高。英中銀は13日に金融政策会合を開く。市場では政策金利の据え置きが予想されている。

欧州時間の取引

  ユーロが売られた。当局者によると、世界的な貿易摩擦が域外からの需要を後退させたことを理由に欧州中央銀行(ECB)がユーロ圏の成長率見通しを下方修正する見込みだ。ECBも13日に金融政策決定会合を開く。

  クレディ・アグリコルの通貨リサーチ責任者バレンティン・マリノフ氏は、ECBのニュースは流れを変える材料ではないと話した。
原題:Trade Reports Boost Australian Dollar; USD Tumbles: Inside G-10(抜粋)
Euro Weakens as ECB Is Said to Lower Growth Outlook: Inside G-10(抜粋)

◎米国株・国債・商品:ハイテク株軟調、貿易楽観は相場下支え

  12日の米株式相場は、テクノロジーや金融株の軟調が目立った。ただ朝方には、トランプ米政権の中国への関税賦課が実現する前に新たな米中通商交渉が始まるとの楽観が広がり、大きく相場が上昇する場面もあった。米国債は総じて小幅上昇。

  • 米国株はハイテクや金融が軟調、米中貿易巡る報道受け荒い動き
  • 米国債は上昇、10年債利回り2.96%
  • NY原油は続伸、ブレント原油は一時80ドル超え-供給減の兆しで
  • NY金は続伸、米中貿易巡る期待やインフレ緩和の兆しでドルが下落

  米国が中国に新たな通商交渉を行うことを提案したとの米紙ウォールストリート・ジャーナルの報道や、米3Mの最高財務責任者(CFO)の原材料費上昇に関する発言を受け、ダウ工業株30種平均は荒い値動きとなった。

  S&P500種株価指数は前日比0.1%未満上げて2888.92、ダウ平均は27.86ドル(0.1%)高の25998.92ドル。一方、ナスダック総合指数は0.2%安。ニューヨーク時間午後4時51分現在、米10年債利回りは1ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下し2.96%。

  ニューヨーク原油先物市場ではウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)が続伸。米国の対イラン制裁でイラン産原油の輸出が乱れる一方、米原油在庫が3年半ぶりの水準に落ち込んだことが政府統計で明らかになった。米東海岸に接近しているハリケーン「フローレンス」も材料視された。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物10月限の終値は1.12ドル(1.6%)高の1バレル=70.37ドル。ロンドンICEの北海ブレント11月限は68セント上げて79.74ドルで終了。一時80ドルを超える場面もあった。

  ニューヨーク金先物相場は続伸し、8月24日以来の大幅上昇となった。米中政府が新たな通商交渉を始める可能性が報じられたほか、8月の米生産者物価指数が予想外に前月比で低下しインフレ圧力の弱まりを示唆したことで、ドルが大きく下げたのが背景。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物12月限は0.7%高い1オンス=1210.90ドルで終了。

  半導体株は朝方に売りが先行。業界懸念が高まる中でゴールドマン・サックスとスティーフルが米半導体企業数社の投資判断を引き下げたのが響いた。

  ミラー・タバクの株式ストラテジスト、マット・メイリー氏は電子メールで、半導体は「広範なテクノロジー業界、今後の株式市場全般にとっての重要な指標だ」と指摘。「9月末にかけて半導体株が本当に崩れた場合には、ハイテク株を手放すローテーションが前週よりも明確な形で起きる可能性がある」とした。

  この日は、8月の米生産者物価指数がインフレ圧力の弱さを示したことや、10年債入札が手堅い結果に終わったことが米国債を支えた。
原題:Tech Decline Overrides U.S.-China Trade Optimism: Markets Wrap(抜粋)
USTs Grind Higher, Hitting Volatility; Eurodollar Volumes Jump
Brent Hits $80 for First Time Since May as Supplies Tighten
PRECIOUS: Gold Jumps as Dollar Sags on Trade, Inflation Report

◎欧州債:ドイツ債がブルフラット化、イタリア債は下落

  12日の欧州債市場ではイタリア与党が予算で新たな要求をしていると伝わり、同国債が下落した。一方、ECBがユーロ圏の経済成長見通しを下方修正する見込みだとの報道で、ドイツ債は上げ幅を拡大した。

  • ポルトガル債入札では需要が改善し、イタリア債を下支えした。だが、イタリア連立与党の一角である「五つ星運動」が最低所得保障の導入に向け100億ユーロの予算確保を要求し、実現できなければトリア財務相の辞任を求める意向だと報じられ、同国債は下落。五つ星はこの報道をその後否定した
    • イタリア10年債利回りは一時3%近くまで上昇
  • ドイツ債はブルフラット化。10年債利回りは低下し、0.4%に迫った。30年債入札で需要改善が見られたことから、超長期債も上昇
  • ドイツ10年債利回りは2ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の0.41%、フランス10年債利回りは2bp下げて0.72%、イタリア10年債は2bp高い2.97%
  • ユーロ参加国の国債利回りとスプレッドの一覧はこちらをクリックしてください

原題:BTPs Whipsaw, Bunds Bull-Flatten; End-of-Day Curves, Spreads(抜粋)

(NY外為と米国株・国債・商品を更新します.)
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