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イタリア副首相、最低所得保障に意欲-財務相辞任要求の報道も

更新日時
  • 実施できなければ政府にとって「深刻な問題」に-ディマイオ氏
  • 五つ星はトリア財務相辞任を求めるとANSA報道、党は否定

イタリアのディマイオ副首相は、いわゆる最低所得保障の実施をあらためて働き掛け、看板公約の放棄は政府を危うくすると主張した。

  ディマイオ氏率いる反エスタブリッシュメント(既存勢力)政党「五つ星運動」が推進する最低所得保障は、同党が選挙で公約した数多くのばらまき政策の1つで、投資家を不安にさせている。サルビーニ副首相の右派政党「同盟」と組む連立政権は2019年予算で年金法の修正と税制改革も提案している。

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  ディマイオ氏は11日遅く国営放送RAIとのインタビューで、「最低所得保障を実施するか、さもなければ政府にとって深刻な問題が生じることになる。われわれの目標は約束を守ることだからだ」と語った。

  イタリアのANSA通信は、五つ星が最低所得保障を実現させるため来年の予算で最低100億ユーロを要求しており、それが確保できなければトリア財務相の更迭を模索する意向だと伝えた。

  だが五つ星は報道を否定。電話インタビューに応じた同党のボッティチ上院議員は「最低所得保障はわれわれの看板公約であるから閣内で議論があるのは事実だ」としつつ、「この問題でトリア財務相が辞任したり政権崩壊につながったりするとは考えられない」と語った。

  イタリア連立政権幹部からは予算に関する発言が続いているが、矛盾していることも少なくない。12日の欧州債市場でイタリア債は2日続落し、10年債利回りは1ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の2.96%。先月には3.2%前後に達していたが、トリア財務相が各党の公約と欧州連合(EU)の財政基準を折り合わせる姿勢を打ち出して以来、低下していた。

原題:Italy’s Di Maio Pushes Basic Income as Tria Future Questioned(抜粋)

(第4段落以降にANSA報道を巡る動きを加え、国債相場を更新します.)
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