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Photographer: Michael Nagle/Bloomberg

【米国株】ハイテク株軟調、貿易楽観は相場下支え

更新日時
  • 新たな米中通商交渉が始まる可能性、朝方の米株相場を押し上げ
  • ブレント原油、日中に一時バレル当たり80ドルを超える
General Electric Co. signage is displayed on a monitor on the floor of the New York Stock Exchange (NYSE) in New York, U.S., on Monday, June 12, 2017.
Photographer: Michael Nagle/Bloomberg

12日の米株式相場は、テクノロジーや金融株の軟調が目立った。ただ朝方には、トランプ米政権の中国への関税賦課が実現する前に新たな米中通商交渉が始まるとの楽観が広がり、大きく相場が上昇する場面もあった。米国債は総じて小幅上昇。

  • 米国株はハイテクや金融が軟調、米中貿易巡る報道受け荒い動き
  • 米国債は上昇、10年債利回り2.96%
  • NY原油は続伸、ブレント原油は一時80ドル超え-供給減の兆しで
  • NY金は続伸、米中貿易巡る期待やインフレ緩和の兆しでドルが下落

  米国が中国に新たな通商交渉を行うことを提案したとの米紙ウォールストリート・ジャーナルの報道や、米3Mの最高財務責任者(CFO)の原材料費上昇に関する発言を受け、ダウ工業株30種平均は荒い値動きとなった。

  S&P500種株価指数は前日比0.1%未満上げて2888.92、ダウ平均は27.86ドル(0.1%)高の25998.92ドル。一方、ナスダック総合指数は0.2%安。ニューヨーク時間午後4時51分現在、米10年債利回りは1ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下し2.96%。

  ニューヨーク原油先物市場ではウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)が続伸。米国の対イラン制裁でイラン産原油の輸出が乱れる一方、米原油在庫が3年半ぶりの水準に落ち込んだことが政府統計で明らかになった。米東海岸に接近しているハリケーン「フローレンス」も材料視された。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物10月限の終値は1.12ドル(1.6%)高の1バレル=70.37ドル。ロンドンICEの北海ブレント11月限は68セント上げて79.74ドルで終了。一時80ドルを超える場面もあった。

  ニューヨーク金先物相場は続伸し、8月24日以来の大幅上昇となった。米中政府が新たな通商交渉を始める可能性が報じられたほか、8月の米生産者物価指数が予想外に前月比で低下しインフレ圧力の弱まりを示唆したことで、ドルが大きく下げたのが背景。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物12月限は0.7%高い1オンス=1210.90ドルで終了。

  半導体株は朝方に売りが先行。業界懸念が高まる中でゴールドマン・サックスとスティーフルが米半導体企業数社の投資判断を引き下げたのが響いた。

  ミラー・タバクの株式ストラテジスト、マット・メイリー氏は電子メールで、半導体は「広範なテクノロジー業界、今後の株式市場全般にとっての重要な指標だ」と指摘。「9月末にかけて半導体株が本当に崩れた場合には、ハイテク株を手放すローテーションが前週よりも明確な形で起きる可能性がある」とした。

  この日は、8月の米生産者物価指数がインフレ圧力の弱さを示したことや、10年債入札が手堅い結果に終わったことが米国債を支えた。

原題:Tech Decline Overrides U.S.-China Trade Optimism: Markets Wrap(抜粋)
USTs Grind Higher, Hitting Volatility; Eurodollar Volumes Jump
Brent Hits $80 for First Time Since May as Supplies Tighten
PRECIOUS: Gold Jumps as Dollar Sags on Trade, Inflation Report

(第6段落以降を追加し、更新します.)
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