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Photographer: Kiyoshi Ota/Bloomberg

日本株「お買い得」も米中間選挙まで放置か-好業績も通商摩擦懸念

更新日時
  • 日本株はバリュエーション面で非常に安く放置されている-ピクテ
  • 投資家心理が改善するだけでアウトパフォームも-SMBC日興
Pedestrians wait to cross a road in front of an electronic stock board outside a securities firm in Tokyo, Japan, on Thursday, Aug. 30, 2018. Japan's Topix index closed lower after fluctuating as investors assessed trade frictions and geopolitical risks.
Photographer: Kiyoshi Ota/Bloomberg

一部の日本株ストラテジストによれば、日本株の安値拾いをするなら、米中間選挙が終わって通商摩擦が落ち着いてからだ。

  中間選挙が11月に終了し保護主義的な発言が減れば、米国との貿易摩擦に注意が向くことで見過ごされてきた日本企業の好業績に、投資家は注目できるようになるという。景気敏感株と見なされがちな日本株は、経済低迷の兆候があれば世界の投資家から真っ先に売られる傾向にあるため、アジア株安の影響をまともに受けてきた。

  ピクテ投信投資顧問の松元浩常務は「日本株に対してわれわれは強気。相対的には、バリュエーションの面で非常に安く放置されている」と説明。10月下旬に始まる中間決算から11月の米中間選挙というイベントをへて「安心材料が出てくれば、そこから日本株に腰の入ったお金が入ってきてもおかしくないと思う」と語った。

  TOPIXは1月に付けた25年ぶり高値から10%余り下落。対して米S&P500種株価指数は先月に最高値を更新、年初来では約8%上昇している。日本株下落に伴い、TOPIXの予想株価収益率(PER)は今年の第1週以降18%低下し、新興国市場の同PER14%低下よりも落ち込みペースが激しい。 
        

Where Is Value?

Analysts raise earnings estimates for Japan, even as share prices fall

Source: Bloomberg. Note: Benchmarks used include: MSCI Emerging Markets Index, TOPIX, S&P 500, Euro Stoxx 50

          
  SMBC日興キャピタル・マーケッツのストラテジスト、ジョナサン・アラム氏(ロンドン在勤)によれば、日本株は世界の景況感に敏感なシクリカル資産と長く受け止められてきた。ピクテの松元氏は、日本はアジアの中で最も流動性がありヘッジがしやすい市場であるため、グローバル投資家がアジア域内のエクスポージャーを削る場合、日本市場がその調整に使われやすいとみる。

  アラム氏は「日本株のアンダーパフォーマンスは、それ自体が正当化されないとしても、そんなに驚きではない」とし、「日本株が割安で売られ過ぎていることは、投資家の全般的なムードが改善すればアウトパフォームすると意味するのに十分かもしれない」と語った。

日本バッシング

  ただ、今のところ投資家は日本株を買いにくいかもしれない。トランプ米大統領から二国間貿易協定締結に向けた圧力がかかるためだ。トランプ氏は7日、米国との新たな通商合意に至らなければ日本は「大きな問題」を抱えることになるだろうと語った。

  コモンズ投信の伊井哲朗社長は日本は米国にとって「たたきやすい」と言う。中国や欧州などと比べ、「日本は報復も何もあまりしない。そういう意味では、中間選挙前にボールを投げておくというのはやりやすいので、ボールが飛んできている」と語った。
       

Topix has fallen more than 10% from its January peak

  伊井氏によれば、中間決算を終えて業績予想を上方修正してくる日本企業が出てくると、投資家の注目は堅調なファンダメンタルズに向かう見通し。日経平均株価が年内に2万4000円を抜けて年初来高値を付けにいく確率は「3割ぐらいあるのではないかと思っている」と同氏は述べた。13日終値は前日比1%高の2万2821円32銭。TOPIXは1.1%高の1710.02。

  ミント・パートナーズのストラテジスト、マーティン・マローン氏(ロンドン在勤)はさらに強気で、日経平均が12月25日までに2万6500円に到達する可能性があると予想した。日本銀行が金融緩和政策を変更する公算が小さいマクロ環境を一因に挙げ、「多くの点で日本市場はものすごくお買い得だ」と語った。
           

原題:Hunters of Japan Stock Bargains May Want to Wait for Midterm (2)(抜粋)

(9段落目の株価を終値に更新します.)
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