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債券は小幅安、長期金利0.1%接近で警戒感-日銀スタンスを見極め

更新日時
  • 新発10年債利回り0.5bp高い0.11%、先物は横ばいで引け
  • 超長期ゾーン含め金利は買いづらい水準まできている-三菱UFJ信

債券相場は小幅安。日本銀行の金融政策決定会合を来週に控えて今後の政策スタンスが注目される中、長期金利が0.1%に接近する局面では上値を買い進める動きが出にくいとの見方から、やや売り圧力が掛かる展開となった。

  13日の現物債市場で長期金利の指標となる新発10年物国債の351回債利回りは、日本相互証券が公表した前日午後3時時点の参照値から横ばいの0.105%で取引を開始した後、0.5ベーシスポイント(bp)上昇して0.11%で推移した。

  三菱UFJ信託銀行資金為替部の鈴木秀雄課長は、「10年債利回りの0.1%割れを買っていけないような状況が続いている。超長期ゾーンも含めて金利は買いづらい水準まできている」と指摘。一方、「日銀のスタンスが今後どうなるのかが注目になっている。今のところ急に金利を上げるような感じではないと思われ、上下どちらにも動きづらい。基本的にはレンジ相場というイメージ」と言う。

新発10年債の利回り推移

  長期国債先物市場で中心限月12月物は前日比3銭高の150円32銭で取引を開始。いったん150円33銭まで上昇した後は上値の重い展開となり、午後には一時150円27銭まで下落した。結局は変わらずの150円29銭で引けた。

  日銀は18、19日に金融政策決定会合を開く。ブルームバーグが5-11日にエコノミスト51人を対象に実施した調査では、全員が政策の現状維持を予想した。

  三菱UFJ信託銀の鈴木氏は、「日銀は前回会合で長期金利の変動幅を広げてボラティリティーを上げる意図があったと思われるが、再び動きがなくなっている。何か対策を打つのかどうかが注目される」と指摘。「来週の会合までは動きづらい。柔軟化したばかりで恐らく何も出てこないだろうというのがマーケットの見方になっている」と話した。

日銀会合に関するサーベイはこちらをご覧下さい。

5年債入札

  財務省がこの日に実施した5年利付国債の結果は、最低落札価格が100円81銭と、ブルームバーグがまとめた市場予想と一致した。投資家需要の強弱を反映する応札倍率は5.53倍と、前回の3.95倍を上回り、2000年の同入札開始以降で最高水準まで上昇した。小さければ好調を示すテール(最低と平均落札価格の差)は1銭と、前回と同水準だった。平均落札利回りはマイナス0.071%、最高落札利回りはマイナス0.069%となった。

  三菱UFJ信託銀の鈴木氏は、5年債入札について「応札倍率は高かったが、最低落札価格は予想通り。金利の水準観を変えるような結果ではない」と指摘した。

過去の5年債入札の結果はこちらをご覧下さい。

新発国債利回り(午後3時時点)

前日比
2年債不成立
5年債-0.07%横ばい
10年債0.110%+0.5bp
20年債0.610%横ばい
30年債0.835%+0.5bp
40年債0.970%+0.5bp
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