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ブラックロック、ETF市場の脆弱性を警告したソシエテに反論

  • 小型株など、市場全体の下げに対し深刻な影響受けやすい-ソシエテ
  • 過去の動きを反映していない2つの仮説に基づく-ブラックロック

仏銀ソシエテ・ジェネラルが上場投資信託(ETF)市場で流動性リスクが醸成されつつあることに最近言及するなど、ETF投資ブームに再び警鐘が鳴らされている。ただこれが、世界最大の資産運用会社ブラックロックの反発を招いた。

  ソシエテは1万6000銘柄の脆弱(ぜいじゃく)性を測るストレステストの結果に基づき、小型株や配当銘柄、金鉱株はどれもパッシブ投資家の保有比率が極めて高いため、市場全体の下げに対して深刻な影響を受けやすいと結論付けた。   

  また、こうしたポジションを解消するにはより大きなコストがかかる可能性がある。日本銀行による大量のETF購入を踏まえると、日経平均株価も理論的に極めて脆弱だという。

  セバスチャン・ルメール氏率いるソシエテのアナリストらは先週のリポートで、ETFが裏付けとする複数の指数に同じ銘柄が組み込まれているため、小型株は大きく変動する可能性があると指摘した。
          

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  一方、パッシブ商品の提供で世界最大手のブラックロックはこの警告を退ける。

  同社は電子メールで送付した文書で、「この調査は投資家、あるいはETFの過去の動きを反映していない2つの仮定に基づいている」と指摘。「市場がストレスを受けた状況で投資家全てが同じように行動すると想定するのは現実性に乏しい。さらに、投資家が価格発見手段としてETFを活用する中、ストレスのかかった状況でETFの取引が劇的に増加したことをわれわれは繰り返し目にしてきた」と説明した。

  ブラックロックは米国との関係緊迫化でトルコ資産が動揺に見舞われた先月のiシェアーズMSCIトルコETF(銘柄コード:TUR)の動きに言及。同ETFの裏付けとなる指数は8月10日に16%急落したが、同ETFの取引に混乱はなく、裏付けとなる銘柄にも目に見えるような影響はなかった。同社は「このETFの8月10日の取引高は1330万口と過去最高に達した。それまでの1日当たりの平均取引高は50万口だ」と文書に記している。

Growth Spurt

Assets in U.S.-listed ETFs approach $4 trillion

Source: Bloomberg Intelligence

Note: 2018 through Sept. 11

原題:BlackRock Hits Back at SocGen Alarm Over ETF Market Fragility(抜粋)

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