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ドル・円は小反落、貿易問題への根強い懸念が重し-111円台半ば

更新日時
  • 一時111円65銭と1週間ぶり高値を付けた後に伸び悩む
  • 日米新通商協議が控える中、ドル・円の上値追いには慎重-CIBC

東京外国為替市場のドル・円相場は小反落。米国の金利上昇や株高を受けてドル高・円安が進んだ前日の海外市場の流れを引き継いで始まった後、米中貿易問題や日米貿易交渉への根強い懸念などから水準を切り下げた。

  ドル・円相場は12日午後3時3分現在、前日比0.1%安の1ドル=111円54銭。朝方に一時111円65銭と5日以来の高値を付けた後は伸び悩み、日本株の下落と歩調を合わせて111円46銭まで売られた。その後は下げ渋り、値幅は19銭にとどまっている。円は主要16通貨全てに対して買い優勢。

上値追いに慎重なドル・円相場

  CIBC証券金融商品部の春木康部長は、国内実需勢によるクロス円(ドル以外の通貨に対する円相場)売りや日本株下落を円買いの理由として挙げ、「ドル・円、クロス円はニューヨーク時間にリスクオンで上昇したため、実需勢もいったん売りに動きやすかったのではないか」と説明。ドル・円については「米雇用統計以降の堅調な米ファンダメンタルズに基づく米金利上昇がサポートしている」とする一方、「日米新通商協議が控える中で、ドル・円の上値追いには慎重な状況は変わらない」との見方を示した。

  8月の初会合後の日程が注目されている日米新通商協議を巡り、茂木敏充経済再生担当相とライトハイザー米通商代表部(USTR)代表が今月21日にも2回目の協議を行う方向で調整することを確認した、とロイター通信が報じた。

  前日の米国債相場は株高や原油高が重しとなり下落。米10年国債利回りは一時2.98%と8月8日以来の水準まで上昇した。

  三井住友銀行市場営業部NYトレーディンググループの下村剛グループ長は、「米10年国債の利回りは3.0%を見に行くような感じになっている」と指摘。「米金利が上昇する中でリスクセンチメントがいいということで、ドル・円は110円から112円レンジの上限を試す局面にある」と述べた。

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