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アジアの新興国株価はまだ割高、投資家を再び呼び込むには至らず

  • バリュエーションは過去10年の平均を下回っている
  • 貿易や売り波及リスクを考えると底打ちしていないとの見方も

アジア株は世界の他の地域との比較で2年ぶりの安値水準にあるが、域内の新興国市場の大半が投資家を引き付けるまでには至っていない。

  その一因は払拭(ふっしょく)されない割高感だ。アジアの大半の新興国市場でバリュエーション(株価評価)はMSCI新興市場指数を上回る。

Expensive Asia

Most of Asia emerging markets still trade at premium to global peers

Source: Bloomberg

  ブルームバーグの集計データによると、MSCI新興市場アジア指数は今年これまでに11%余り下落し、予想利益に基づく株価収益率(PER)は11倍と、過去5年平均を下回った。一部のストラテジストは買い時が訪れつつあると指摘する一方で、米中貿易摩擦や他の市場から売りが波及する恐れから投資に動くには時期尚早かもしれないと警告している。

  大和キャピタル・マーケッツ香港のチーフストラテジスト、ポール・キットニー氏は「アジア新興国市場のバリュエーションは歴史的な10年平均より低いが、さらに低下し得る。世界的な金融危機後の低水準よりはなお高い」と指摘した。

  また同氏によれば、米中間選挙前にリスクはピークに達する公算もあるが、関税を巡る発言は「良くなる前に悪化する」見込みだ。大和は7日付リポートで、11月より前に米中が通商合意に達する確率は75%とし、日本を除くアジア株は好材料が舞い込んで相場が上昇する前に最大15%下げる可能性があるとしている。

Asia emerging-market stocks trade below their five-year average

原題:Emerging Value in Asia Stocks Not Enough to Win Investors Back(抜粋)

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