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利上げは明日のため、将来の危機で残弾なし困る-元バークレイズ首脳

  • 「金融政策の弾薬を使い果たしていないか心配だ」とダイアモンド氏
  • 高い金利での借り換えは重しだが、金利は上昇する必要があると同氏

英銀バークレイズの最高経営責任者(CEO)を務めたロバート・ダイアモンド氏は、将来の危機に対処できる柔軟性を高めておくため、各国中央銀行は利上げを進めるべきだと主張した。金融業界の指導者らの発言に同氏も同調した。

  ダイアモンド氏はブルームバーグテレビジョンとのインタビューで、「利上げを継続し、より正常化された水準に金利を戻す必要があることに疑いの余地はない。私が心配するのは、危機や災難が起きて何らかの対応を行わなければならない場合、われわれに手段があるのか、金融政策の弾薬を全て使い果たしてしまったのではないかという点だ」と語った。

  同氏は量的緩和(QE)として知られるプロセスの結果、再び危機が襲った際に実体経済を守る備えが米連邦準備制度や欧州中央銀行(ECB)に残されていないのではないかと懸念すると発言。一方、4-6月(第2四半期)の米実質GDP(国内総生産)が年率換算で前期比4.2%に達し、失業率も今世紀の最低に近い水準にもかかわらず、米金融当局による利上げは一筋縄ではいかないかもしれないとの見方も示した。

  ダイアモンド氏は、2020年までに約8兆ドル(約892兆円)の米国の社債が償還期限を迎え、より高い金利での借り換えは景気の重しになるとしながらも、それでも金利は上昇する必要があると訴えた。

ロバート・ダイアモンド氏

出所:ブルームバーグ

原題:Diamond Calls for Higher Rates Today to Fight Crisis Tomorrow(抜粋)

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