カナダ、WTO改革案公表へ-米保護主義の影響緩和目指す

  • 来月24、25日にオタワで開く通商閣僚会合でアイデアを議論
  • トランプ氏はWTOが正しく振る舞わなければ脱退するとしている

世界貿易機関(WTO)を脱退すると脅しを掛ける保護主義の米国に各国が対応する中、カナダ政府はWTO改革案を公表する予定だ。

  ブルームバーグが入手した草案の写しによると、「WTOの強化と近代化」と題する草案を8月に策定したカナダの通商当局者らは、「多国間貿易システムへの信頼回復と保護主義的な措置・対抗措置の阻止」に向け、立場の近い国の間で同盟を結成しようとしている。

  高官レベルの貿易当局者のグループは今月20日、スイス・ジュネーブで会合を開きカナダのWTO改革案を議論すると共に、オタワで10月24、25両日に開催予定の閣僚会合の下準備をする。

  米国のWTO脱退は同国が構築に寄与した第2次世界大戦後のシステムを弱体化させ、世界経済にとって米中貿易摩擦よりもはるかに重大な出来事になるとみられる。

  WTOのアゼベド事務局長は11日のスピーチで、「今は国際社会が貿易と貿易システムをどう考えるかという点で非常に重要な時だ」とした上で、「この議論の結果は1世代にわたるシステムの方向性を決めかねない」と述べた。

  カナダ案はWTO改革で以下の3つの分野に重点を置いている。監視機能の効率性と有効性の改善、紛争処理システムの保護・強化、実質的な貿易ルールの近代化に向けた土台作りだ。

原題:Canada Floats Alliance to Buffer WTO From U.S. Protectionism (1)(抜粋)

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