【個別銘柄】半導体関連安い、ソフバンク上昇、ロームは大幅安

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  • 米半導体関連株が軒並み安、ロームの産機売上高に減速懸念
  • みずほ証はソフバンクの目標株価上げる、複合事業体のメリット評価

12日の日本株市場で、株価変動材料のあった銘柄の終値は次の通り。

  半導体関連:東京エレクトロン(8035)が前日比3.3%安の1万6535円、SUMCO(3436)が7.8%安の1605円、SCREENホールディングス(7735)が4.3%安の6950円など。11日の米国株式市場で半導体関連株が市況安や米中貿易摩擦の影響などへの懸念で売られたため、事業環境の先行きが不安視された。RBCはマイクロン・テクノロジーの目標株価を引き下げ、ウエスタンデジタルの目標株価と格付けも下げた。NANDの需要が引き続き低調で供給過剰が継続、足元の販売価格も下落しており、逆風は2019年半ばまで続くとみている。

  ソフトバンクグループ(9984):3.4%高の1万495円。みずほ証券は目標株価を1万2900円から1万4400円に上げた。投資判断は「買い」を継続。既存事業の競争力を引き上げるシナジー効果など複合事業体のメリットを積極的に評価しやすくなってきたと指摘。ソフトバンクビジョンファンドの投資先の技術を活用した決済サービスの日本展開などが国内通信事業との代表的なシナジーで、NTTドコモやKDDIが時間をかけて非通信分野のサービスを育成するなか、強力な差別化要因として注目されるとした。

  ローム(6963):11%安の8400円。11日発表した8月の売上高は前年同月比0-5%増、前月比では0-5%減だった。SMBC日興証券は、売上高は会社計画線で推移しているとした半面、アプリケーション別では産機向けは横ばい傾向で調整が始まった印象だとし、今後さらに減速感が出る可能性が高いとみる。

  工作機械株:オークマ(6103)が4.9%安の5640円、DMG森精機(6141)が2.2%安の1715円。日本工作機械工業会が11日に発表した8月の工作機械受注額は前年同月比5.3%増の1406億円で、7月の同13%増から伸びが鈍化した。外需は4.4%減とマイナスに転換した。みずほ証券は、受注が前月比で2カ月連続で減少した主因は欧州の季節性や中国での需要停滞と推察。中国の伸び悩みは米中貿易問題などを背景とした需要家の投資への様子見姿勢が影響し始めているとみて、懸念材料だとした。

  クボタ(6326):1.4%安の1708円。鋼板生産設備の一部に使う金属製の消耗部品である圧延用ロールの検査で不適切行為が判明したと発表した。製品表面の硬さを示す「硬度」や「成分の配合比率」が顧客と決めた仕様に収まらなかった場合に、検査成績書に実際の結果と異なる数値を記載していた。こうした製品が納入された取引先は現時点で85社が判明している。

  信越化学工業(4063):4.4%安の9341円。シティグループ証券は投資判断を「買い」から「中立」に下げた。シリコンウエハー業界について、300ミリウエハーの需給ピークアウトによる価格反落リスクが高まったとみている。

  大東建託(1878):5.2%安の1万4390円。クレディ・スイス証券は受注低調を踏まえて業績予想を下方修正した。過去5四半期ではマクロ全体で見たアパートローンの新規貸出が15-20%減少、事業環境は良くなく、悲観的に見て受注高が回復し始めるのは生産緑地の指定解除が始まる22年頃を見込む。目標株価も1万9000円から1万5000円に引き下げ。

  NTTデータ(9613):2.8%高の1506円。ジェフリーズ証券は目標株価を1450円から1800円に引き上げ、コンピューター・サービスセクターのトップピックに追加した。北米事業が回復に向かっていると判断するのは時期尚早だが、会社によると複数の新規案件が見込まれているもようで、案件を獲得して受注計上できるようなら株価はさらに上昇すると予想する。

  パイオニア(6773):9.3%安の117円。香港のファンド、ベアリング・プライベート・エクイティ・アジア(BPEA)とスポンサー支援に関する基本合意書を締結したと正式発表。BPEAは250億円のブリッジローンを実施、最終的には第三者割当増資を通じ総額500億-600億円をめどに出資する。みずほ証券は、短期的な資金繰りや財務体質改善につながるとした半面、第三者割当増資に伴い大幅な株式希薄化が発生する可能性に言及した。

  黒崎播磨(5352):3.7%高の8700円。東海東京調査センターは目標株価を9400円から1万円に上げた。投資判断は「アウトパフォーム」を継続。粗鋼生産量増加による耐火物の販売増加などで4割を超す営業増益だった第1四半期決算を踏まえ、19年3月期の営業利益予想を94億円から110億円に増額した。会社計画は前期比27%増の108億円。

  シーズ・ホールディングス(4924):700円(15%)安の4110円ストップ安。18年7月期営業利益は前の期比2.1%増の87億4700万円と従来計画の104億円から16%下振れた。ドクターシーラボ事業の増収やセドナエンタープライズの子会社化効果で利益が増えた半面、広告費や販促費増加などが減益要因。19年7月期の営業利益計画は前期比14%増の100億円で、市場予想110億円を下回る。

  正栄食品工業(8079):6%安の3445円。18年10月期営業利益計画を57億円から49億円に下方修正した。前期比では5.2%増が一転、9.5%減の見通し。脱脂粉乳・バターなどの輸入乳製品の販売増で売上高は想定を上回るが、6日に起きた北海道胆振東部地震の影響で、今後、バターや生クリームなどの製菓用乳製品が不足し、秋冬の洋菓子やデザート類の需要鈍化を見込む。

  ヨシックス(3221):6.7%高の2906円。8月度の既存店売上高は前年同月比1.8%増だった。前年実績を上回るのは2カ月ぶり。すし居酒屋「や台ずし」や均一低価格居酒屋「ニパチ」を展開。

  イチネンホールディングス(9619):4.9%高の1426円。19年3月期純利益計画を38億6000万円から51億6000万円に上方修正した。負ののれん発生益を計上するため。年間配当計画は36円から40円に引き上げ、前期から4円増配する。

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