好景気下のトランプ氏の不人気ぶり、前代未聞-世論調査で浮き彫り

  • 「ワシントンの茶番劇」が経済を巡る良いニュースかき消す
  • 11月中間選挙で議会過半数維持狙う共和党には頭痛の種に

米経済の力強さを踏まえると、トランプ大統領の不人気ぶりは前代未聞だ。

  ブルームバーグで世論調査データを分析したところ、少なくとも故ロナルド・レーガン氏にさかのぼる歴代政権の中で、大統領支持率が景気への消費者信頼感指数を一貫して下回り続ける例はトランプ氏が初めてであることが分かった。

Trump Drag

Unlike his predecessors, Trump's popularity has persistently trailed sentiment about the economy

Sources: Bloomberg CCI national economy subindex and Gallup Poll

  ワシントンを拠点とする保守系シンクタンク、アメリカン・エンタープライズ研究所(AEI)のシニアフェローで、世論調査専門家であるカーリン・バウマン氏はこれら2つの数字について、「大きなギャップが存在する。選挙時にしばしば見られるような形で経済が支配的である様子がうかがわれない」と語った。

  こうした状況は、11月の中間選挙で上下両院の過半数維持を目指す共和党にとって大問題となっている。米紙ニューヨーク・タイムズによれば、ホワイトハウスのマルバニー行政管理予算局(OMB)局長は先週、内輪の会合で共和党支持者に対し、中間選挙に向けて有権者の関心の的をトランプ氏ではなく、経済に向ける必要があると訴えて危機感をあらわにした。

  かつてなく好調とトランプ氏が10日のツイッター投稿ではやしたほどではないにしても、米経済が良好なのはほぼ疑いがない。4-6月(第2四半期)の米国内総生産(GDP)は4年ぶりの高い伸びとなり、失業率は1960年代以来最低近くにある。賃金にもようやく伸び加速の兆候がうかがわれる。

  さらに、米家計も好景気であると認識していることが、ブルームバーグが週間ベースでまとめている消費者信頼感指数で裏付けられている。トランプ氏にとって残念なのは、経済を巡る消費者のセンチメントが80年代の調査開始以降、どの歴代政権下の平均をも上回っているのに対し、大統領支持率は最低であることがワシントン・ポスト紙とABCニュースによる別の世論調査で示されている点だ。こうした結果は、ブルームバーグの委託で消費者信頼感指数のデータを作成するランガー・リサーチ・アソシエーツの計算に基づく。

Unprecedented Times

Trump is the only leader in recent history whose approval rating has lagged economic sentiment

Source: Langer Research Associates, citing Washington Post/ABC News | Bloomberg Consumer Comfort Index

Data show percentage-point gap between presidential approval rating and consumers' favorable assessment of the economy

  キニピアック大学の世論調査専門家、ティム・マロイ氏は「経済は好調だが、トランプ氏の支持率は不調だ」と話す。

  また、AEIのバウマン氏は経済とトランプ氏で米国民の評価が異なる理由について、「トランプ氏の人柄とワシントンで繰り広げられている茶番劇にある。それ以外は日々、全てかき消されていると見受けられる」と説明した。

  ランガー・リサーチのゲーリー・ランガー社長は、「力強い経済が大統領の人気を保証するものではない」のは明らかだと指摘した。

原題:Trump Is More Unpopular Than Any President With a Strong Economy(抜粋)

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