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9月11日の海外株式・債券・為替・商品市場

更新日時

欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は次の通り。

◎NY外為:加ドルが対ドルで上昇、米大統領が通商交渉に期待  

  ニューヨーク外国為替市場ではカナダ・ドルが米ドルに対して上昇した。トランプ米大統領が通商交渉に期待を示したほか、ハリケーン「フローレンス」が米ノースカロライナ州に上陸するとの予報で原油価格が上昇したことも手掛かりとなった。

  円は3日続落。米中通商交渉が激化する懸念があるものの、トレーダーは懸念を受け流し、リスク志向が回復した。

  主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は一時0.2%高。その後は伸び悩んだ。ドルは主要10カ国(G10)通貨の大半に対して下落。対円では上昇した。

  トランプ大統領はカナダとの交渉が「非常にうまくに進んでいる」と述べた。ロイター通信が報じたところによれば、カナダは通商協議に米国の乳製品を含む用意がある。

  ニューヨーク時間午後5時現在、ブルームバーグ・ドル・スポット指数はほぼ変わらず。ドルは対円で0.5%高の1ドル=111円63銭。対ポンドではほぼ変わらず。

  中国は米国が世界貿易機関(WTO)の判断を順守していないとして、米国に報復するための許可を月内に、WTOに求める方針を明らかにした。

  ドルは加ドルに対して0.7%安。対ユーロでは0.1%下げた。中国がWTOに報復許可を求める方針が伝えられると、ドルは一時幅広く買われる場面もあった。

欧州時間の取引

  円はG10通貨全てに対して下落。ユーロとポンドは中国とWTOのニュースを受け、上げ幅を削る場面もあった。

  英国の欧州連合(EU)離脱交渉が進展している兆候や米国経済に対する楽観が示され、リスク志向が高まると、円は売られた。   

原題:Greenback Gains as U.S.-China Trade Rift Sidelined: Inside G-10(抜粋)
Yen Slips, Markets Remain Choppy on Trade War Noise: Inside G-10(抜粋)

◎米国株・国債・商品:株が上昇、ハイテク主導で-原油も高い

  11日の米株式相場は上昇。テクノロジー株が反発したほか、原油高に連れる格好でエネルギー関連銘柄が上昇した。米国債市場では、国債入札や追加利上げ観測を受け、2年債利回りが10年ぶり高水準となった。

  • 米国株は上昇、大型ハイテク株が軒並み上昇
  • 米国債は大幅上昇、2年債利回りが10年ぶり高水準の2.75%に
  • NY原油は大幅反発、ハリケーン警戒と需給引き締まりで
  • NY金は反発、1オンス=1200ドル台を回復

  S&P5000種株価指数とナスダック総合指数は2日続伸、ダウ工業株30週平均は反発した。アップル、マイクロソフト、フェイスブック、アマゾン・ドット・コム、グーグルの親会社アルファベットがいずれも買われ、ナスダック100指数は約2週間ぶりの大幅高となった。

  S&P500種は前日比0.4%高の2887.89で終了。ナスダック総合は0.6%高、ダウ平均は113.99ドル(0.4%)高の25971.06ドル。ニューヨーク時間午後4時45分現在、米10年債利回りは5ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇し2.98%、2年債利回りは3bp上げて2.74%。

  ニューヨーク原油先物市場ではウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)が反発し、6月末以来の大幅上昇となった。大型ハリケーン「フローレンス」が米東海岸のガソリン市場への脅威となっていることや、制裁の影響でイラン産原油の輸出が減り始めたことが背景。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物10月限は1.71ドル(2.5%)高の1バレル=69.25ドル。ロンドンICEの北海ブレント11月限は1.69ドル上げて79.06ドルで終えた。

  ニューヨーク金先物相場は反発。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物12月限は0.2%高い1オンス=1202.20ドル。前日終値を挟みもみ合う展開で、一時は1192.70ドルと、8月24日以来の安値を付ける場面があった。

  米国株は寄り付きで軟調だった。ダンピング違法行為を巡り、中国が米国に報復するための許可を世界貿易機関(WTO)に求める方針だとWTOが発表したことを受け、売りが先行した。

  ホッジス・キャピタル・マネジメントの運用担当者、ゲーリー・ブラッドショー氏は「ハイテク株は力強く、最近の売りから復活している」と指摘。「異例に強かった第2四半期の決算が要因だ。実を結んでいない取引がまだあることは確かだが、悪材料があるにもかかわらず、上昇の継続が望まれている」と語った。

  米国債はニューヨーク時間を通じ活発に取引された。株式やWTI原油の大幅高が国債相場への重しになった。指標銘柄では7年債の利回りが最も大幅に上昇。2年債と10年債の利回り差は拡大した。10年債利回りは遅い時間に8月8日以来の高水準を付けた。
原題:Stocks Gain a Second Day on Tech Rally; Oil Surges: Markets Wrap(抜粋)
Treasuries Trade Heavy as Stocks Rally, IG Issuance Slate Weighs
Crude Climbs as Growing Storm, Sanctions Tighten Supply Outlook
PRECIOUS: Gold Miners Hit Lowest in 2 1/2 Years as Metal Wobbles

◎欧州債:イタリア債とドイツ債中心に下げ、供給ペース加速

  11日の欧州債市場では、供給ペースの加速が嫌気されイタリア債とドイツ債を中心に下げた。

  • イタリア債が下げ、ドイツ債との利回り格差は再び広がり250ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)に達した。この日の市場はスペインの15年物価連動債とオランダ20年債を消化。12日はドイツ30年債、13日はイタリア30年債の発行が予定されている
    • ドイツ銀行とコメルツ銀行の合併可能性が報じられ、欧州株式市場の指数は下げ幅をやや縮小。ドイツ債を圧迫した
  • アイルランドのバラッカー首相が英国のEU離脱合意は数週間以内に可能だと発言し、英国債は揺れ動いた
    • イングランド銀行のカーニー総裁は、英国の円滑なEU離脱プロセスを後押しするため退任予定を2019年6月から20年1月に延期
  • ドイツ10年債利回りは3ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の0.43%、フランス10年債利回りは3bp上げて0.74%、イタリア10年債は3bp高い2.94%

原題:BTPs, Bunds Lead EGB Slide on Supply; End-of-Day Curves, Spreads(抜粋)

(NY外為を更新します.)
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