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債券は小幅安、米長期金利上昇が重し-日銀オペ結果受け下値限定

更新日時
  • 先物1銭安の150円29銭で終了、長期金利は0.11%に小幅上昇
  • 米長期金利3%上抜ければ円金利に上昇圧力も-メリル日本証

債券相場は小幅安。前日の海外市場で米国の長期金利が上昇した流れを引き継ぎ、売りが先行した。半面、日本銀行が実施した国債買い入れオペが現物債需給の引き締まりを示したことを受けて、相場の下値は限定的となった。

  12日の長期国債先物市場で中心限月12月物は前日比5銭安の150円25銭で取引を開始し、一時は150円23銭まで下落。午後に入ると、日銀オペの結果を受けて下げ幅を縮小し、結局は1銭安の150円29銭で取引を終えた。

  メリルリンチ日本証券の大崎秀一チーフ金利ストラテジストは、「前日の海外市場はリスクオン的な雰囲気になり、海外の債券が売られた。米長期金利は利上げのタイミングで3%を抜ける可能性もあり、そうなれば円金利にもやや上昇圧力が掛かる可能性がある」と指摘。一方、「今日の日銀オペでは応札倍率が低下するなど若干需給の引き締まりを示す結果となり、午後には少し買い戻しが入った」と言う。

先物中心限月の日中推移

  現物債市場で長期金利の指標となる新発10年物国債の351回債利回りは0.11%と、日本相互証券が公表した前日午後3時時点の参照値より0.5ベーシスポイント(bp)高く始まり、その後も同水準で推移した。

  11日の米株式相場は上昇。テクノロジー株や原油高を受けたエネルギー関連銘柄が上げを主導した。ダウ工業株30種平均は前日比0.4%高の25971.06ドルで引けた。一方、米国債相場は下落。株高や原油高が相場の重しとなり、米10年国債利回りは4bp高い2.98%程度となった。

日銀オペ

  日銀は午前の金融調節で、長期と超長期ゾーンを対象に国債買い入れオペを実施。買い入れ額は残存期間5年超10年以下が4500億円、10年超25年以下が1800億円、25年超が600億円といずれも前回と同額だった。オペ結果によると、応札倍率は5年超10年以下が2.3倍と昨年5月以来の水準に低下し、売り需要が弱いことが示された。10年超25年以下、25年超も前回を下回った。

  メリル日本証の大崎氏は、「5-10年は1回当たりのオファー額が増えたこともあるが、7月末から8月初めにかけて2兆円程度吸収された影響がまだ残っている面もある」と指摘した。

過去の日銀オペの結果はこちらをご覧下さい。

新発国債利回り(午後3時時点)

前日比
2年債不成立
5年債不成立
10年債0.110%+0.5bp
20年債0.610%横ばい
30年債0.830%横ばい
40年債0.965%横ばい
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