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きょうの国内市況(9月11日):株式、債券、為替市場

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●日本株続伸、為替安定し割安感見直す-医薬品や食料品など内需主導

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  東京株式相場は続伸。ドル・円相場の安定から企業業績の先行き懸念が薄れる中、PERなど投資指標からみた割安感を見直す買いが入った。医薬品や食料品、陸運株など内需・ディフェンシブセクターが上げ、機械など輸出セクターの一角も堅調。

  TOPIXの終値は前日比11.30ポイント(0.7%)高の1698.91、日経平均株価は291円60銭(1.3%)高の2万2664円69銭。

  ニッセイアセットマネジメントの久保功株式ストラテジストは、「欧州でリスクオフが緩んだことで為替の円高が止まり、もともと利益面から割安水準にある日本株もTOPIXの1700ポイント割れは売りが一巡しやすい局面」との見方を示した。貿易問題がどちらに転ぶか分からず、「大きな方向感は出にくいが、先行きを楽観視していた向きの投げが一巡したことでいったん反発方向に動きやすい」とも言う。

  東証1部の売買高は13億4410万株、売買代金は2兆1172億円、代金は過去半年の平均(2兆4000億円)を下回る。値上がり銘柄数は1058、値下がりは942。東証1部33業種は石油・石炭製品、医薬品、食料品、陸運、証券・商品先物取引、情報・通信など26業種が上昇。下落は鉄鋼、保険、パルプ・紙、建設など7業種。

  売買代金上位では、米半導体メーカーの買収を正式発表したルネサスエレクトロニクスが上げ、武田薬品工業やアステラス製薬、ダイキン工業、キッコーマンが高い。半面、8月業績データはやや低調と受け止められたMonotaRO、米アルタバが保有する全株式を売却するヤフーは安い。レノバや新日鉄住金、TATERUも下落。

●超長期債が上昇、30年入札無難通過で買い安心感-スティープ化修正

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  債券市場では超長期債相場が上昇。この日に実施された30年利付国債入札が無難な結果となったことから、前日に進んだ利回り曲線のスティープ(傾斜)化が修正される展開となった。

  現物債市場では、新発30年物59回債利回りが日本相互証券が公表した前日午後3時時点の参照値より0.5ベーシスポイント(bp)低い0.84%で寄り付き、午後には入札結果を受けて0.83%まで水準を切り下げた。一方、長期金利の指標となる新発10年物国債の351回債利回りは横ばいの0.11%で推移した。

  三菱UFJ信託銀行資金為替部の鈴木秀雄課長は、「30年債入札の結果は応札倍率がそれほど高くはなかったものの、最低落札価格が市場予想を上回り、無難な内容だった。もともと市場には金利水準が上がるというイメージがない中で、入札が無難に終われば買い安心感が出やすい」と指摘。また、「超長期ゾーンは日本銀行の買い入れオペの回数が前月から減らされておらず、次の20年債入札まで1週間以上あるので、目先は需給不安も生じにくい」と言う。

  長期国債先物市場で中心限月9月物は前日比2銭高の150円36銭で取引を開始。限月交代を控えた需要で底堅く推移する中、午後には無難な30年入札結果も相まって一時は150円42銭まで上昇。結局は7銭高の150円41銭で引けた。大阪取引所は中心限月が夜間取引から12月物に移行と発表した。9月物の取引最終日は12日となる。

  財務省がこの日に実施した30年利付国債入札の結果は、最低落札価格が96円70銭と、ブルームバーグがまとめた予想中央値の96円60銭を上回った。投資家需要の強弱を反映する応札倍率は4.23倍。前回は4.68倍だった。小さければ好調を示すテール(最低と平均落札価格の差)は1銭と、前回の6銭から縮小した。

●ドル・円は上昇、欧州懸念後退や株高で円売り優勢-111円台半ば

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  東京外国為替市場のドル・円相場は上昇。欧州懸念の後退や日本株の上昇を背景にリスクセンチメントの改善が意識される中、日本企業による米社買収のニュースも追い風となり、ドル買い・円売りが進んだ。

  午後3時35分現在のドル・円は前日比0.3%高の1ドル=111円48銭。朝方は111円台前半でもみ合っていたが、日本株が上昇して始まると徐々に円売りが強まり、111円48銭まで値を切り上げた。その後、111円35銭を下値に一進一退の展開となったが、欧州市場に向けてはクロス円(ドル以外の通貨の対円相場)が一段高となり、ドル・円も111円49銭と日中高値を更新した。

  みずほ証券の鈴木健吾チーフFXストラテジストは、これまで市場を動かしていた貿易問題と新興国で新たな材料が出ずに空白となる中、「きょうはそこから少し離れて株高や欧州の話で少しリスクオンムードで、そこに買収話が出て少し上トライという感じ」とドル・円の上昇を説明。ただ、貿易問題と新興国情勢を巡る不透明感は続いており、最近のレンジの上限である111円半ばからは上値が重くなると語った。

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