コンテンツにスキップする

欧州が98年の日本になる恐れ、危機グローバル化の震源か

  • 欧州地域は新興諸国の脆弱さの影響をより受けやすいとBofA
  • 危機がグローバルかつクロス資産の性質を帯びれば米国に波及も
Inside the Yangon Stock Exchange
Photographer: Taylor Weidman/Bloomberg
Inside the Yangon Stock Exchange
Photographer: Taylor Weidman/Bloomberg

新興国市場で資産が売り込まれる今の脆弱(ぜいじゃく)な状況が、世界的な危機に転じるとしたら、欧州がその震源地になる可能性があるとバンク・オブ・アメリカ(BofA)メリルリンチが指摘した。

  ドルの流動性が逼迫(ひっぱく)し、新興国の通貨が売られる中で、欧州株のパフォーマンスは、このところ世界の標準を下回っている。BofAメリルのストラテジスト、トミー・リケッツ氏によれば、債務水準が高く、開放経済である欧州地域は、新興諸国の脆弱さの影響をより受けやすく、1990年代後半のアジア通貨危機後の日本がそうであったように今回は欧州が最終的に米国に感染を波及させる中継地になることも考えられる。

  リケッツ氏は「新興国通貨の危機がグローバルかつクロス資産の性質を帯びる場合、98年の日本のように今度は緊張が欧州から生じ、最終的に米国に達するとわれわれは考えている」と電子メールで配布したリポートで分析した。

  同氏によると、新興国市場の不安定さが、欧州中央銀行(ECB)の量的緩和(QE)によって人為的に抑えられていた欧州企業の社債スプレッド拡大を招き、ひいては米国のクレジットおよび株式市場に影響が及ぶリスクがある。

  さらに欧州の投資家が新興国通貨をユーロに転換し、欧州で流動性が逼迫するとの見通しが出始めれば、ユーロ相場が急上昇し、欧州企業の利益を圧迫する危険もあるとリケッツ氏は論じた。

The U.S. has been insulated from EM pressures so far, unlike Europe

原題:Europe May Be ‘Epicenter’ of Emerging-Market Crisis, BofA Says(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE