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Photographer: Qilai Shen/Bloomberg

大型新興市場ファンドで唯一の勝ち組、ブルーオーチャードの戦略とは

  • 運用資産10億ドル超の新興市場ファンド、ライバルは全てマイナス
  • ジュエン氏は年初来プラス2.5%実現ーマイクロファイナンス投資
Pedestrians ride escalators as commercial buildings stand illuminated at night in the Lujiazui Financial District in Shanghai.
Photographer: Qilai Shen/Bloomberg

セバスチャン・ジュエン氏のシンプルな投資戦略は、自転車で2年かけて米州を横断した経験がきっかけとなった。新興国市場に投資するほぼ誰もが大きな損失を被っている現在、同氏が運用するファンドは配当支払いを続けている。

Sebastien Juhen Handout

セバスチャン・ジュエン氏

出典:Sebastien Juhen

  ジュエン氏はブルーオーチャードの「マイクロファイナンス・ファンド」(運用資産16億ドル=約1800億円)を運用し、今年これまでに2.5%のプラスリターンを実現。運用資産10億ドル超の新興市場ファンド251本のうち、成績がプラスの唯一のファンドだ。ブルームバーグ集計のデータが示した。

  戦略としては人気のあるデリバティブ投資を回避し、銀行口座を持てないような低所得者向けに少額を貸し出す金融機関に投資先を絞る。こうしたマイクロファイナンス向けエクスポージャーを現在、コスタリカやカンボジアを含む46カ国の148機関に持つ。リターンは驚異的ではないものの着実で、好況時は他のファンドに見劣りしても不況時にはアウトパフォームする。

  ジュエン氏は10年前にアルゼンチンからアラスカまで自転車で旅した際、マイクロファイナンスの存在を知った。今年これまでの実績について、「長期的な投資プロセスの強みとともに、市場のストレスに対してわれわれがいかに強いかを如実に示すものだ」と語った。  

  1998年のファンド設定以来、2120件のローンのうち完済されなかった割合は1%にとどまる。ジュエン氏は低いデフォルト(債務不履行)率の理由について、ブルーオーチャードが短めのデュレーションを重視していることに加え、現地に合わせた投資先の選定プロセスを挙げている。

新興市場ファンドのトップ10(運用資産10億ドル超)

年初来リターン

BlueOrchard Microfinance Fund2.5%
Daiwa Fund Wrap International Equity-0.3%
Pictet Short Term Emerging Corporate Bonds-0.7%
Neuberger Berman Short Duration EM Debt-0.8%
BNP Paribas Parvest Aqua-0.8%
Ashmore Emerging Markets Short Duration Fund-2.3%
Credit Suisse PUB Bonds Emerging Markets-2.6%
Goldman Sachs Emerging Markets Corporate Bond Portfolio-3.0%
Pictet Emerging Corporate Bonds-4.2%
Man GLG Global EM Debt Total Return-4.3%

Slow and Steady Bucks the Rout

BlueOrchard's fund has positive return in 10 of last 11 years

原題:BlueOrchard Fund Now Has the Only Money Making Strategy in EMs(抜粋)

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