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利回り追求の投資家、デュレーションが長い米国債ETFに殺到

  • iシェアーズ米国債20年超ETF、この1年で最大の資金流入
  • 短期的な運用先を探している機関投資家に人気-ハケット氏

米国の短期金利が低水準にとどまるとの見方から、デュレーションが長い米国債で構成されたファンドに投資家が押し寄せている。

  上場投資信託(ETF)のiシェアーズ米国債20年超ETF(銘柄コード:TLT)には先週、16億ドル(約1780億円)の資金が流入した。流入額は2017年9月以来最大の規模。さらに同ETFへの資金流入超過は5営業日連続で、この約1年で最長の資金流入局面となっている。

Investors pour cash into ETF holding longer-dated Treasuries

  同ETFについてネーションワイド・ファンズ・グループの投資リサーチ責任者、マーク・ハケット氏は、短期的な運用先を探している機関投資家に人気で、投資というよりもトレーディングの対象になっていると語った。

  ウォーラックベス・キャピタルのETF担当ディレクター、モヒット・バジャジ氏は、秋に入り保守的な戦略を取る1つか2つの機関投資家が恐らくこの取引を実行したと指摘した。ドイツ銀行が集計したデータによれば、機関投資家がETFを活用するケースは増えており、年金が保有するETF総資産は2016ー17年に2倍余りに拡大した。

  ブルームバーグのニューヨーク本部でインタビューに応じたハケット氏は、投資家は債券保有は安全と考えているだろうが、利回りを求めて長めのデュレーションの債券を活用することには依然としてリスクがあるとの見方を示している。「それは火遊びをしているようなものだ。皮肉にも、投資期間が長期に及ぶならS&P500種株価指数で2%の配当利回りを得ることが可能であり、時間の経過と共に上昇するだろう」と語った。

原題:ETF Buyers Hunting for Yield Bet on Treasuries Amid Rising Rates(抜粋)

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