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【個別銘柄】米社買収ルネサスエ高い、格上げソニー上昇、ヤフー下落

更新日時
  • ルネサスエは米IDT買収へ、米アルタバは保有するヤフー全株売却
  • クレディSはソニーを強気判断に上げ、ESG説明会も評価

11日の日本株市場で、株価変動材料のあった銘柄の終値は次の通り。

  ルネサスエレクトロニクス(6723):前日比4.4%高の754円。米半導体メーカーのインテグレーテッド・デバイス・テクノロジー(IDT)を67億ドル(約7470億円)で買収すると正式発表。データセンターや通信インフラ向けなど通信用半導体に強みを持つIDTの買収で、自動車分野以外を強化する。

  ソニー(6758):1.4%高の6335円。クレディ・スイス証券は、投資判断を「中立」から「アウトパフォーム」、目標株価を6000円から8500円に上げた。ゲームの収益力、デジタル機器・産業機器の高速・高感度化に対応するCMOSイメージセンサー(CSI)を評価した。10日に行われた同社初の環境・社会・ガバナンス(ESG)説明会については、改めて社会価値向上に向けた積極的な姿勢が示されたとし、株式市場でのESG投資の拡大を考えれば、具体的な目標値などが示されたのは長期視点でポジティブとみる。

  ヤフー(4689):2.2%安の363円。米アルタバは保有するヤフー株式全てを売却し、約43億4000万ドル(約4800億円)を調達すると発表した。売り出し価格は1株354円。一時的な株式需給の悪化が警戒された。

  クボタ(6326):2.9%高の1731.5円。2018年12月期の増配を検討すると日本経済新聞が報じた。会社側の配当予想は未定だが、1-6月期末配当を1円増配しており、年間で34円と前期から2円程度増やすとみられるという。懸案だった水道管用樹脂パイプの値上げが進みつつあり、小型建機も欧米で好調。株主への利益還元を増やすとしている。

  キリンホールディングス(2503):2.7%高の2725円。オーストラリア子会社ライオンの飲料事業について、成長の可能性を最大化するため最適な方向性を検討する必要があり、投資・保有の継続から売却まであらゆる選択肢を視野に戦略を再検討すると発表した。今後4週間で結論を出したい考え。

  オープンハウス(3288):3.3%高の5310円。発行済み株式総数の1.07%、金額で30億円を上限に自社株買いを行う。SMBC日興証券は、スルガ銀行など投資用不動産ローンの不正問題を背景に株価は大幅な下落基調で、同証予想ベースで来期PERが7.2倍まで低下する中、自社株買い発表は株価をサポートする材料としてポジティブに受け止められるとみる。

  MonotaRO(3064):5.1%安の5550円。8月の売上高は前年同月比25%増の84億5200万円、新規顧客獲得数は5万1000アカウントだった。ジェフリーズ証券は、営業日数調整後の売上高は19.9%増でややスローダウンしたと指摘。新規顧客獲得数とともに刺激的な月次数値ではなかったとした。

  太陽光発電関連:レノバ(9519)が14%安の1130円、サニックス(4651)が8%安の265円など。経済産業省は事業者や家庭から買い取る太陽光発電の価格を大きく下げると日本経済新聞が報道。消費者が負担するコストを抑制するためで、1キロワット時の買い取り価格を事業用は22年度、家庭用は25年度にも半額にする目標を掲げるという。

  セブン銀行(8410):4.1%安の331円。10日にローソン銀行が開業したことで、SMBC日興証券は競合が激化していく方向性にあると指摘。加えて、米連結子会社ののれんなどの減損・ATM一括償却による来期純利益へのプラス影響額が、同証が想定していた30億円でなく10億円とされたことから、一時的なコストの増加がある印象だとし、さらなる追加や想定外のコストが発生しうるのか注視する必要があるとみる。

  サンバイオ(4592):7.1%高の3980円。同社が研究・開発する再生細胞薬 「SB623」の適正使用や普及、安定流通を共同研究するためバイタルケーエスケー・ホールディングス、ケアネットなどと資本業務提携で合意した。サンバイオはケアネット株9.74%を取得する。

  パイオニア(6773):3.2%高の129円。香港本拠の投資ファンド、ベアリング・プライベー ト・エクイティ・アジアから数百億円規模の融資を受ける方向で調整に入ったと共同通信が報道。今月下旬が返済期限となっている133億円の借入金の返済にめどを付け、手元資金を厚くするという。パイオニアは主力のカーナビ事業が振るわず18年3月期まで2年連続で最終赤字となり、4-6 月期決算短信に「継続企業の前提に重要な疑義が存在している」と注記した。

  コメダホールディングス(3543):3.7%高の2284円。ドイツ証券は投資判断「買い」で調査を開始した。

  加賀電子(8154):5.4%高の2220円。富士通傘下の富士通エレクトロニクスの株式を取得して完全子会社化すると発表した。取得価額は205億円。子会社化により取り扱い商材や販売チャネルの相互補完が見込まれ、電子部品・半導体ビジネスでのシェアアップを狙う。

  ビューティガレージ(3180):7.8%安の1987円。5-7月期営業利益は前年同期比15%減の1億1500万円だった。主力の物販事業では、プロ向け美容商材を販売する通販サイトの登録会員数やアクティブユーザーが増えた一方で、一部サイトの不具合でPB機器の販売が低調。サイトへの投資費用がかさんだことも利益を押し下げた。

  サムコ(6387):5.2%高の1301円。18年7月期営業損益は6億3800万円の黒字に転換した。オプトエレクトロニクス分野の通信用レーザーや面発光レーザー、電子部品分野の高周波デバイスなどの受注が増加、全体の売上高が75%伸びた。19年7月期営業利益計画は前期比50%増の9億6000万円。

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