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スウェーデン:安定連立政権樹立の道筋見えず-協議当面続く見通し

  • 中道左派、中道右派連合の差はわずかで結果確定せず
  • ローベン首相は中央党と自由党の取り込み図るが難しいとの指摘も

9日投票のスウェーデン総選挙で、政界の既成勢力はナショナリスト政党の急伸を阻止した。しかし今後、安定政権発足のためには古いルールを放棄する必要があるかもしれない。

  与党・社会民主労働党が率いる中道左派連合と野党・穏健党を中心とした中道右派連合は共に勝利宣言をした。既成勢力である両ブロックの差はわずかで結果はまだ確定していない。反移民政策を掲げる極右のスウェーデン民主党の得票率は約17.6%と前回選挙から大幅に伸ばしたが、反移民の世論が強まる中で第1党に躍り出るとみられた一部世論調査の予測には達しなかった。

  今後、数週間とは言わないまでも数日間は緊迫した協議が続く見通しだ。ロベーン首相は退陣要求を拒否しており、穏健党のクリスターソン党首率いる野党連合に圧力がかかっている。同連合は協議を行い共通の立場を見いだす考えだが、極右の民主党の支持を得るための説得も必要になる。

  スウェーデンの銀行、スベンスカ・ハンデルスバンケンは与野党連合が拮抗(きっこう)する結果を受けて、両連合が相違を埋められない可能性は否定できないと指摘。同行のシニアエコノミスト、アンデシュ・バリバール氏は「政権樹立プロセスが非常に長引くことや、再選挙さえも排除できない」とリポートで指摘した。

  ローベン首相は選挙戦を通じて、野党の中道右派連合から中小政党の中央党と自由党を取り込もうと努めてきた。これまでのところ成果は見られないが、早ければ25日に行われる可能性がある不信任案採決で可決を回避するためには2党の説得が鍵となる。

  カール・ビルト元首相は、ローベン首相が取り込みに成功する可能性は低いとみる。同元首相はブルームバーグテレビジョンとのインタビューで、「中央党と自由党に投票した有権者は、ローベン氏の新政権を両党が支持するのを見たくないに違いない。そうなる可能性は極めて低いと私は思う」と語った。

Election Scenarios

Sweden's parties could explore a number of different government options

Source: Swedish Election Authority

原題:Sweden Wades Into Unknown Without Clear Path to Viable Coalition(抜粋)

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