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超長期債が上昇、30年入札無難通過で買い安心感-スティープ化修正

更新日時
  • 新発30年債利回り0.83%に低下、長期金利は横ばいの0.11%
  • 超長期ゾーン、投資家ニーズが根っこにはある-三菱UFJ信託銀

債券市場では超長期債相場が上昇。この日に実施された30年利付国債入札が無難な結果となったことから、前日に進んだ利回り曲線のスティープ(傾斜)化が修正される展開となった。

  11日の現物債市場では、新発30年物59回債利回りが日本相互証券が公表した前日午後3時時点の参照値より0.5ベーシスポイント(bp)低い0.84%で寄り付き、午後には入札結果を受けて0.83%まで水準を切り下げた。一方、長期金利の指標となる新発10年物国債の351回債利回りは横ばいの0.11%で推移した。

  三菱UFJ信託銀行資金為替部の鈴木秀雄課長は、「30年債入札の結果は応札倍率がそれほど高くはなかったものの、最低落札価格が市場予想を上回り、無難な内容だった。もともと市場には金利水準が上がるというイメージがない中で、入札が無難に終われば買い安心感が出やすい」と指摘。また、「超長期ゾーンは日本銀行の買い入れオペの回数が前月から減らされておらず、次の20年債入札まで1週間以上あるので、目先は需給不安も生じにくい」と言う。

30年債と10年債の利回り格差

  長期国債先物市場で中心限月9月物は前日比2銭高の150円36銭で取引を開始。限月交代を控えた需要で底堅く推移する中、午後には無難な30年入札結果も相まって一時は150円42銭まで上昇。結局は7銭高の150円41銭で引けた。大阪取引所は中心限月が夜間取引から12月物に移行と発表した。9月物の取引最終日は12日となる。

30年債入札

  財務省がこの日に実施した30年利付国債入札の結果は、最低落札価格が96円70銭と、ブルームバーグがまとめた予想中央値の96円60銭を上回った。投資家需要の強弱を反映する応札倍率は4.23倍。前回は4.68倍だった。小さければ好調を示すテール(最低と平均落札価格の差)は1銭と、前回の6銭から縮小した。

  三菱UFJ信託銀の鈴木氏は、「30年債入札の応札倍率はここ最近の平均が4倍台半ば付近だが、今回はそれを下回っており、投資家が突っ込んで買っているような感じはない」と指摘。一方で、「極端に低い水準でもない。超長期ゾーンは投資家ニーズが根っこにはあると思われる」と話した。

過去の30年債入札の結果はこちらをご覧下さい。

*T

新発国債利回り(午後3時時点)

前日比
2年債不成立
5年債不成立
10年債0.110%横ばい
20年債0.605%-1.0bp
30年債0.830%-1.5bp
40年債0.965%-1.5bp
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