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9月10日の海外株式・債券・為替・商品市場

更新日時

欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は次の通り。

◎NY外為:円やフラン下落、リスクテーク意欲戻る-ポンド上昇

  10日のニューヨーク外国為替市場では、リスクテーク意欲が幾分戻ったことで円やスイス・フランなどの避難通貨が下落。ポンドは上昇。欧州連合(EU)のバルニエ首席交渉官が英国のEU離脱交渉で楽観的な見方を示したことが材料となった。

  主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は0.2%低下。ドルは対フラン、対円では上昇したが、欧州主要国通貨の大半に対して軟調。

  イタリアではトリア財務相が、成長促進のために債務削減と財政赤字抑制が必要であることを政府は理解していると週末に発言。欧州株の上昇につながった。バルニエ交渉官はスロベニアでの会合で、なお幾つかの問題が残っているものの英国のEU離脱に関する合意を8週間以内に結ぶことは「現実的」だとの認識を示した。

  ニューヨーク時間午後4時56分現在、ドルは対円で0.1%高の1ドル=111円12銭。対ユーロでは0.4%安の1ユーロ=1.1595ドル。ポンドは0.8%高の1ポンド=1.3027ドル。

欧州時間の取引

  ブルームバーグ・ドル・スポット指数は上げ幅を縮小。米中通商摩擦が一段と激化する可能性がある中、市場関係者がより詳細を見極めたいと様子見姿勢を取った。ノルウェー・クローネが買われた。同国インフレが加速し、中銀の目標に近づいた。

原題:Currency Havens Slide as Europe Stages Comeback: Inside G-10(抜粋)Dollar Advance Curbed As Trade Wars Back in Focus: Inside G-10(抜粋)

◎米国株・国債・商品:S&P500が反発、FANGは安い

  10日の米株式市場では、S&P5000種株価指数とナスダック総合指数が上昇。FANG銘柄(フェイスブック、アマゾン・ドット・コム、ネットフリックス、グーグル親会社アルファベット)が軟調となり、米中貿易摩擦に対する根強い懸念が投資家心理を圧迫する中でも、大半の銘柄が上昇を維持した。米国債市場では30年債が上昇した。

  • 米国株はS&P500種が反発、貿易懸念根強くFANGは安い
  • 米国債は30年債が上昇、10年債利回りは2.93%
  • NY原油は4日続落、サウジとロシア生産拡大の観測で
  • NY金は小幅続落、金利先高観で売り-ドル安で一時買いも

  マイクロソフトやホーム・デポの上昇を下支えに、S&P500種は5営業日ぶりに上昇。ダウ工業株30種平均は2営業日続落したが、ダウ輸送株20種指数は過去最高値を更新した。

  S&P500種株価指数は前週末比0.2%高の2877.13、ナスダック総合指数は0.3%高。一方、ダウ平均は59.47ドル(0.2%)安の25857.07ドル。ニューヨーク時間午後4時53分現在、米10年債利回りは1ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下し2.93%。

  ニューヨーク原油先物市場ではウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)が4営業日続落。イラン制裁で世界的な供給逼迫(ひっぱく)が起きるとの懸念があるものの、サウジアラビアとロシアの生産が大幅に増加する可能性の方が意識され、売りが優勢になった。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物10月限は21セント(0.3%)安の1バレル=67.54ドル。ロンドンICEの北海ブレント11月限は54セント上げて77.37ドルで終えた。

  ニューヨーク金先物相場は小幅続落。ドルが下落した一方、米国で金利先高観が強いことから、前週末終値を挟んでもみ合う場面が目立った。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物12月限は0.1%未満安い1オンス=1199.80ドル。

  アップルは4営業日続落と、4月以来最長の下落。同社に国内雇用創出を求めるトランプ米大統領のツイートが重しとなった。

  ネーションワイド・ファンズ・グループの投資調査部門責任者、マーク・ハケット氏はブルームバーグとのインタビューで「指標発表が相次いでいたことから、踊り場が訪れた雰囲気がある。唯一残る貿易ではあいにく、明るい材料より暗い材料の方が多く出てきそうだ」と語った。

  米国債は狭い値幅での取引に終始。年限の長い銘柄が上昇し、イールドカーブはフラット化した。イタリア国債が上昇し、英国の欧州連合(EU)離脱を巡る交渉で合意成立を楽観するEUバル二エ氏の発言で英国債が下げる中で、米10年債のパフォーマンスはドイツ10年債を上回った。
原題:Stocks Mostly Gain as FANG Feels Trade Pressure: Markets Wrap(抜粋)
Treasuries Narrowly Mixed; Long End Gains, Flattening Curve
Crude Oil Dips as Saudi Barrels Seen Offsetting Iran Sanctions
Gold Slips as Fed Rate Concerns Mute Impact of Lower Dollar

◎欧州債:イタリア債が上昇、トリア財務相の財政発言を好感

  10日の欧州債市場ではイタリア債が買われ、ユーロ圏の中核国債には下げ圧力がかかった。長期債は今週の供給を控えてアンダーパフォームした。

  • イタリアのトリア財務相が週末に債務圧縮と構造的な財政収支の改善についてあらためて発言し、同国債は先週に続いて上昇
    • イタリアは12日の国債入札について発表する見通し。7年債の新規発行が見込まれている
  • ドイツ10年債利回りは1カ月ぶり高水準となる0.41%を一時上回った。安全な資産への逃避が巻き戻されたことや、12日の30年債入札が意識された。オランダ債も11日の20年債入札を前に長期債が軟調だった
  • ドイツ10年債利回りは1ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の0.40%、フランス10年債利回りは1bp下げて0.71%、イタリア10年債は12bp低い2.92%

原題:BTPs Bull Steepen, Bunds Sell Off; End-of-Day Curves, Spreads(抜粋)

(NY外為と米国株・国債・商品を更新します.)
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