コンテンツにスキップする
Photographer: Andrew Harrer/Bloomberg

今週の新興市場、通貨安のトルコとロシアの政策金利が焦点

  • 貿易戦争やブラジル大統領選の予想難しいとステート・ストリート
  • 新興市場通貨の予想変動率は先週、16年2月以来の高水準
The signature of U.S. Treasury Secretary Steven Mnuchin is seen on a 2017 50 subject uncut sheet of $1 dollar notes at the U.S. Bureau of Engraving and Printing in Washington, D.C., U.S., on Wednesday, Nov. 15, 2017. A change in the Senate tax-overhaul plan that would expand a temporary income-tax break for partnerships, limited liability companies and other so-called "pass-through" businesses won the endorsement of a national small-business group today.
Photographer: Andrew Harrer/Bloomberg

先週、新興市場株の2016年3月以来となる弱気相場入りを導いた売り浴びせの影響は今週も続いており、新興市場は引き続き浮き沈みの激しい週となりそうだ。

  トルコとロシアの中央銀行は今週、政策金利決定会合を開く。投資家は両国が自国通貨の下落に歯止めをかけるためどこまで踏み込むか注視している。一方、ブラジルでは大統領候補のジャイル・ボルソナロ氏が6日、選挙運動中に刺され重傷を負った事件の余波が続いている。またトランプ米大統領は中国からのさらに多くの輸入品に対し関税を賦課すると、脅しを一段と強めた。

  ステート・ストリート・グローバル・アドバイザーズの新興市場・債券ベータ責任者、アビシェーク・クマール氏(ロンドン在勤)は、「新興市場の近々のイベントリスクの結果は貿易戦争の情勢ないしブラジル大統領選のように二元的であり、予想が難しい」と指摘。「新興市場のセンチメントが万一悪化すれば、大幅な経常赤字の国が利上げを実施する可能性は高い」と分析した。

  米労働省が7日に発表した8月の雇用統計で雇用と平均時給の伸びが市場予想を上回ったことから、米利上げ見通しが強まり、ドルと米国債利回りを押し上げた。金融危機時代の刺激策の巻き戻しに動揺する投資家は、13日の欧州中央銀行(ECB)政策決定会合で、年末までの債券購入プログラム終了について新たな手掛かりが得られないか注目する。

  JPモルガン・チェースの指数によると、新興市場通貨の予想変動率は先週、2016年2月以来の高水準となった。一方、新興国市場株の指標であるMSCI新興市場指数は6日に弱気相場入りし、週間ベースの下げは8月半ば以来最大となった。

Emerging-market currencies' implied volatility rises to the highest since 2016

原題:Central Bank Mettle in Focus as Dollar Saps Emerging Markets(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE