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Photographer: Bloomberg/Bloomberg

4-6月期GDP、年率3.0%に上方修正

更新日時
  • 個人消費は前期比0.7%増、設備投資は同3.1%増
  • 貿易摩擦による設備投資先送りが懸念材料-みずほ総研の市川氏
Workers inspect Subaru branded vehicles on the production line of Fuji Heavy Industries Ltd.'s Gunma Yajima Plant in Ota, Gunma, Japan, on Thursday, March 30, 2017. Fuji Heavy, best known for itsSubarubrand of cars, will change its name toSubaru Corp. from April 1.
Photographer: Bloomberg/Bloomberg

4-6月期の実質国内総生産(GDP、改定値)は、設備投資の高い伸びを反映し速報値から上方修正された。市場予想を上回った。7月の経常収支の黒字幅は3カ月ぶりに縮小した。内閣府と財務省が10日発表した。

キーポイント

  • 4-6月期実質GDPは前期比0.7%増と速報値(0.5%増)から上方修正(ブルームバーグ調査の予想中央値は0.7%増)
  • 年率換算は3.0%増と速報値(1.9%増)から上方修正(予想は2.6%増)
  • 個人消費は0.7%増と速報値(0.7%増)から変わらず(予想は0.7%増)
  • 設備投資は3.1%増と速報値(1.3%増)から上方修正(予想は2.8%増)
  • 7月の経常収支は前年同月比14.4%減の2兆97億円の黒字(ブルームバーグ調査の予想中央値は1兆8932億円の黒字)-黒字幅は3カ月ぶり縮小
  • 輸出から輸入を差し引いた貿易収支は10億円の赤字(予想は477億円の赤字)-赤字は2カ月ぶり

2期ぶりのプラス成長
背景

  財務省が3日発表した法人企業統計では、GDP改定値に反映されるソフトウエアを除く設備投資が前年同期比14%増と、11年ぶりの伸び率となった。季節調整済みの前期比は6.9%で、GDPベースの設備投資は上方修正されるとみられていた。

  先月10日発表の4-6月期速報値は個人消費や設備投資が増加し、2期ぶりのプラス成長となった。麻生太郎財務相は同日の記者会見で、「良い流れ」と内需主導の回復を評価し、今後もこの傾向が続く可能性があるとの見方を示した。

  日本経済は外需に支えられてきたが、米国の保護主義的な通商政策による下振れリスクが高まっている。政府は8月の月例経済報告で、輸出の判断を3年ぶりに下方修正。通商問題の動向などを先行きの留意点として挙げた。

エコノミストの見方

  • みずほ総研の市川雄介主任エコノミストは電話取材で、GDPの上方修正について「設備投資が予想通り上振れたことに尽きる」との見方を示した。省力化投資や研究開発などで、設備投資の増加基調は続くとみているが、貿易摩擦の影響によって企業マインドが悪化し、先送りされることを懸念材料に挙げた。
  • 大和証券の岩下真理チーフマーケットエコノミストは電話取材で、「人手不足による省力化投資の流れというのはまだ止まっていない」と分析。東京五輪関連の需要もあり、当面は前期比のプラスは続くとの見方を示した。

詳細

  • 名目GDPは0.7%増、年率2.8%増と速報値(0.4%増、1.7%増)から上方修正
  • 経常収支の黒字幅縮小は、燃料価格上昇に伴う貿易収支の赤字転化が主因と財務省担当者
(エコノミストコメントを差し替え詳細を追加しました.)
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