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北朝鮮が弾道ミサイルなしの軍事パレード、トランプ氏が評価

  • 平壌での建国70周年パレードにICBM登場せず
  • 米国との非核化協議を前進させたいとの意思表示か

北朝鮮は9日、金正恩朝鮮労働党委員長らが観閲する中で建国70周年を記念する軍事パレードを平壌で実施した。長距離弾道ミサイルなど挑発的な兵器は登場せず抑制された内容となり、金委員長が国際社会での北朝鮮の孤立を終わらせるため米国との非核化協議を前進させたいと望んでいることをあらためて示唆した。

  トランプ米大統領は6月、北朝鮮は「もはや核の脅威ではない」と発言しており、長距離弾道ミサイルなどがパレードで披露されれば、同大統領の反発を招く可能性があった。

  トランプ氏は9日、パレードが経済発展に焦点を絞り、核兵器が登場しなかったと報告されたことについて「北朝鮮からの大きく、非常に前向きな意思表示だ」と金委員長を評価するとともに、自分の功績だと主張した。

  大統領は「金委員長ありがとう。われわれは共に皆が間違っていることを証明するだろう! 互いが好きな2人による良い対話に例えられるものはない! 私が就任する前よりも大きく改善している」とツイートした。

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平壌の金日成広場で行われた建国70周年の軍事パレード(9月9日)

撮影:エド・ジョーンズ/ AFP via Getty Images

  北朝鮮は過去に米本土が射程に入る大陸間弾道ミサイル(ICBM)など高度の兵器を誇示する機会として軍事パレードを利用してきたが、AP通信によると、今回のパレードでは半分近くが経済促進に向けた民間努力の紹介に当てられた。平壌を訪れた外国人ジャーナリストらは経済発展のスローガンが掲げられた台車の写真をツイッターに投稿した。

  韓国国防研究院(KIDA)のイ・ホリョン北韓研究室長は、金委員長が「米朝関係を勢いづかせ、(朝鮮)戦争の終結宣言」につなげる方法として平和と経済を強調していると分析した。

  金委員長は朝鮮戦争を正式に終わらせるため平和協定を求めており、今回のパレードは微妙な時期に行われた。新たに就任した米国のビーガン北朝鮮担当特別代表が10日から北東アジアを訪れる。18日からは文在寅氏が韓国大統領としては11年ぶりに平壌を訪問する。

  アナリストらは金委員長による何らかの表明があるかどうか注目していたが、平壌から複数のメディア報道によれば、同委員長はパレードを観閲したものの、集まった群衆に向けた発言はなかった。

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原題:Trump Praises North Korea’s Focus on Growth at Toned-Down Parade(抜粋)

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