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中国の貿易に陰り、トランプ大統領は全輸入品に関税の用意

  • 8月の中国輸出は全体として鈍化-対米貿易黒字は過去最大
  • 中国輸出業者は今後ひどい打撃、19年の成長率鈍化の公算-IHS
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中国が米国との貿易紛争を、経済に小規模な打撃を受けるだけで逃れられる可能性は乏しくなった。

  トランプ米大統領は7日、追加関税を課す中国からの輸入品の対象を一段と広げ、全ての輸入品に「すぐさま」課税する用意があると述べた。エコノミストの間では通商摩擦が経済に即座に及ぼす影響は限定的との見方が優勢だが、中国人民銀行(中央銀行)前総裁の周小川氏はブルームバーグテレビジョンとのインタビューで、経済への信頼に対する影響はより大きいだろうと指摘した。

  中国税関総署が8日発表した8月の貿易統計は、米中のにらみ合いの原因とその結果を如実に示した。対米貿易黒字は過去最大に膨らんだ一方、ドルベースの輸出の伸びは全体として鈍化した。

  IHSマークイットのアジア太平洋担当チーフエコノミスト、ラジブ・ビスワス氏(シンガポール在勤)は「米国による大規模な追加関税措置が迫っており、中国の輸出業者は今後ひどい打撃を受け、2019年の中国の国内総生産(GDP)伸び率は落ち込む公算が大きい」と指摘。「米国が中国への関税措置を強化し続けたら、当局が影響緩和策を講じても、輸出セクターにはこの先、長期にわたる厳しい道のりが待ち構えている」と述べた。

  中国財政省は7日、潤滑油や児童書など397品目を対象に輸出企業への税還付の率を引き上げると発表。対象品の輸出企業は15日から、付加価値税などの負担が減ることになる。

  トランプ氏は9日も中国への非難を続けた。米フォード・モーターが中国で生産する小型車を米国で販売する計画を取りやめる決定を下したことにそれとなく触れ、「この車は現在、米国で生産できる」とツイート。「米国が他の国から搾取される日々は終わった!」と書き込んだ。

China's trade surplus with U.S. rises even as total export growth slows

原題:China Trade Outlook Darkens as Trump Threatens Total Tariffs (1)(抜粋)

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