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ミレニアムがクオンツファンド閉鎖-「カオス理論」物理学者設立

更新日時
  • プリディクションは1年を除きプラスの運用成績が続いていた
  • ファーマー氏ら2人の物理学者が1991年に設立した

ヘッジファンド運営会社ミレニアム・マネジメントは、評価の高い物理学者2人が設立し、ミレニアムが2013年に買収したクオンツヘッジファンド部門を閉鎖した。1990年代初めに取引を開始した同部門は、1年を除き運用成績がマイナスとなった年がこれまでなかった。

  事情に詳しい関係者1人によれば、イジー・イングランダー氏が率いるミレニアム傘下のプリディクション・カンパニーの閉鎖は、利益が出ていただけに社員を驚かせた。プリディクションのヘッジファンドは「カオス理論」の発展に重要な業績を残したドイン・ファーマー氏とノーム・パッカード氏がスタートさせ、ピーク時の運用資産額は約40億ドル(約4400億円)に達した。

  統計的手法に基づき裁定取引を行う「スタットアーブ」戦略を採用する同種のファンドは現在、利益を出すのに苦労しており、160のファンドの成績を反映するサイエンティフック・インベストメンツ指数によれば、今年これまでの全体のリターンは1%未満のマイナスと低迷している。

  関係者によると、プリディクションのファンドの成績は平均的なスタットアーブを上回ってはいたが、運用を続けるには十分でなかったという。ミレニアムの広報担当者は、コメントを控えている。

  ペンシルベニア大学のマイケル・カーンズ教授(コンピューターサイエンス)は「オートメーションと競争拡大のせいで、彼らがやっていたことは今日でははるかに難しくなっている」と指摘した。

原題:Millennium Is Said to Shut Down Pioneering Quant Hedge Fund (1)(抜粋)

(専門家のコメントなどを追加して更新します.)
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