米中間選挙:共和党は下院で敗北の可能性高まる-投票まであと2カ月

  • 独立系アナリストは民主党が下院の過半数確保で有利な情勢と分析
  • 世論調査や資金調達、予備選挙での投票率などで共和党に警告サイン

11月の米中間選挙では民主党が議席を伸ばす可能性があり、共和党はそうした状況に備えつつある。共和党に不利な結果が出れば、同党は米下院で主導権を奪われ、議題ははまとまらないほか、相次ぐ議会調査でトランプ政権が混乱に陥る可能性がある。

  選挙運動が最終局面に入る中で、独立系のアナリストは民主党が下院(435議席)での過半数議席確保で有利な情勢にあり、その確率は今年に入ってから一本調子で上昇しているとの見方で一致している。

  投票まであと2カ月の段階で、ワシントンでの一党支配の終わりを告げる共和党への警告サインが世論調査や資金調達、予備選挙での投票率などに表れている。

  ブッシュ政権時代にホワイトハウスの政治ディレクターを務めたサラ・フェイゲン氏は「共和党にとって非常に厳しい結果を示唆する状況が幾つもある」と指摘した。同政権下で実施された2006年の中間選挙で共和党は上下両院で敗北している。

  民主党は選挙戦を展開する地域を拡大し、共和党が下院で議席を持つ60以上の選挙区で争っている。下院で過半数を確保するには23議席の純増が必要。引退や辞職で空席となった共和党の議席数は過去最大に上っており、民主党はそうした状況を活かそうとしている。共和党にとってそうした状況は一層不利となっている。

  さらに、共和党がこの2年間に議会で勝ち取った措置である1兆5000億ドル(約166兆円)の減税で約束された中間層の生活改善も、賃金の伸び悩みや物価上昇で進んでいない。上下両院を共和党が制しているにもかかわらず、トランプ政権が掲げた公約の2つの目玉である国境の壁建設拡大とオバマケア撤廃も実現していない。

  そしてトランプ氏だ。同政権を巡り渦巻いている政治および司法の混乱は深まるばかりだ。最近では、大統領選で一時トランプ陣営の選対本部長を務めた人物がモラー特別検察官の捜査で有罪の評決を下され、別件でトランプ氏の元個人弁護士はニューヨークで司法取引に応じた。最新の世論調査で大統領の支持率は40%程度と、過去の大統領が中間選挙で大敗を喫する前兆となった水準にある。

Some House Seats Democrats Hope to Flip

Democrats need to pick up 23 seats to take control of the House

Sources: U.S. House of Representatives, Cook Political Report as of Sept. 2, Bloomberg research

President’s Midterm Party Losses

According to Gallup, President Trump’s job approval stood at 41% on Sept. 2

Sources: Gallup, American Presidency Project, Bloomberg research

原題:GOP Bracing for Democratic Surge in November Congressional Vote (1)(抜粋)

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