【個別銘柄】半導体銘柄売られる、積ハウス下落、大坂なおみ関連高い

更新日時
  • 米SOX2カ月半ぶり下落率を記録、積ハウスは通期計画を下方修正
  • 日清食品Hやヨネックス高い、全米オープンテニス女子で大坂決勝へ

7日の日本株市場で、株価変動材料のあった銘柄の終値は次の通り。

  半導体関連株:東京エレクトロン(8035)が前日比6%安の1万6915円、SUMCO(3436)が5.2%安の1713円、アドバンテスト(6857)が7.2%安の2446円など。米国のフィラデルフィア半導体株指数(SOX)が6日の取引で2カ月半ぶりの下落率を記録。粗利率のピークアウト懸念などを理由に、アナリストがトップ推奨から外した半導体メモリーのマイクロン・テクノロジー、ニューヨークでの投資家向けカンファレンスで、10-12月期業績が当初予想をやや下回るとの見通しを示した半導体製造装置のKLAテンコールの大幅安が響いた。業界環境の先行きが不安視された。

  積水ハウス(1928):3.6%安の1673.5円。2-7月期(上期)営業利益は前年同期比12%減の786億円、2019年1月通期計画を前期比5.4%減の1850億円と従来の2000億円から下方修正した。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は、上期は同証予想の879億円やコンセンサスを下回ったと指摘、通期下方修正で20年1月期以降の業績見通しの不透明感が拡大したとの見方も示した。発行済み株式数の0.29%、45億円上限の自社株買いも発表したが、株価の下支えには十分ではないとみている。

  大坂なおみ関連銘柄:6日に行われた全米オープンテニス女子シングルスの準決勝で、大坂なおみ選手が米国のマディソン・キーズ選手と対戦、セットカウント2-0で勝利した。8日の決勝でセリーナ・ウィリアムズと対戦、4大大会制覇となれば、日本女子選手としては初。社名露出の増加を見込む買いで大坂の所属する日清食品ホールディングス(2897)が2.4%高の7250円、用具契約を結ぶヨネックス(7906)が1.5%高の700円、試合を放送中のWOWOW(4839)も4.2%高の3500円。

  コマツ(6301):2.2%安の3004円。大和証券は投資判断を「2(アウトパフォーム)」から「3(中立)」、目標株価を4500円から3500円に下げた。日米欧の先進国3地域、建機の稼働管理システム「KOMTRAX」のデータが2月以降、6カ月にわたり前年同月比マイナスが続く中国向け売上高を引き下げ、来期の業績予想を減額したため。19年3月期営業利益は会社計画の3390億円(前期比25%増)に対し3690億円と見込む半面、来期は4240億円から3940億円に変更。

  くらコーポレーション(2695):4.6%安の6690円。17年11月-18年7月期の営業利益は前年同期比21%増の52億500万円だったが、前期比7.4%増の68億1000万円を見込む18年10月通期計画は据え置き。みずほ証券は、第3四半期は2割増の14.3億円と市場コンセンサス(14.4億円)並みでサプライズはなく、通期計画の超過達成期待が高まる内容とみるが、会社側は据え置いたため、保守的と指摘した。結果的に第4四半期は8.6%減収、22%営業減益の見込みで、据え置き理由として西日本地域の台風被害の影響を挙げている点に言及した。

  アウトソーシング(2427):7.5%安の1669円。新株発行などによる公募増資で最大約451億円を調達する。発行済み株式数は最大23%増えるため、株式価値の希薄化などが懸念された。調達資金はオランダの人材サービス会社、オットーホールディングスの買収に伴う借入金の返済などに充当する。

  NISSHA(7915):6.2%安の2141円。JPモルガン証券は投資判断を「中立」から「アンダーウエート」、目標株価を2800円から2000円に下げた。主要顧客の有機EL(OLED)モデル不振の影響で、タッチセンサ・アウトセル化の事業化機会が期待外れの状況だと指摘。ディスプレイのOLEDシフトでフォースセンサーにも事業機会が広がったが、来期には早くも一巡する見通しで、今第3四半期が当面の利益ピークになりそうと予想した。18年12月期営業利益は会社計画の102億円を上回る120億円と予想した半面、来期は170億円から150億円、再来期は170億円から130億円に減額。

  三井ハイテック(6966):5.5%安の1383円。19年1月期の営業利益計画を15億円から前期比63%減の8億円に下方修正。スマートフォンなど携帯用端末向け半導体の在庫調整の影響などで、リードフレーム販売が減少しているため。発行済み株式総数の0.92%に当たる自社株買い実施、300万株の自社株消却などもあり、一時7%以上上昇する場面もあったが、再度売られた。

  共立メンテナンス(9616):5%安の4655円。6日に発生した北海道地震の影響で、北海道エリアのビジネスホテル「ドーミーイン」など12カ所の予約受け付けを停止。「ラビスタ函館ベイ」など道内リゾート3施設も7日以降、ライフラインの復旧のめどがつくまで営業を停止した。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は、ホテルの営業停止は株価にネガティブと指摘。4-7月累計のホテル売上高は前年同月比13%増と好調だったが、8月以降は台風・大雨とともに懸念材料になるとみている。一方、グループ会社が運営する「ザ・ウィンザーホテル洞爺リゾート&スパ」が営業中の明治海運(9115)は2.8%高の404円。

  ラウンドワン(4680):3.4%安の1383円。8月の既存店売上高は前年同月比横ばいだった。プラスとならなかったのは2%減だった5月以来、3カ月ぶり。ボウリングが1.8%減と低調な半面、アミューズメントが0.9%増。ジェフリーズ証券は予想の範囲内だが、アーケードゲーム「Fate/Grand Order Arcade(FGO)」のブームは結局はかないものだったと指摘。9月は北海道地震がネガティブ要因の一つになり得る、と警戒感を示した。6日現在、北海道地震後の停電の影響で函館、旭川、札幌すすきのなど道内5店舗が営業休止中。

  ファンケル(4921):0.8%高の5280円。フェルラ酸とαGPC、イチョウ葉エキス、ビタミンCを含む食品を継続摂取すると、高齢者の軽度認知障害を緩和する効果が臨床試験で確認されたと6日に発表。研究成果は日本認知症予防学会誌に掲載された。ファンケル通販サイトでは、フェルラ酸は約30日分で9000円、約90日分で2万5652円で販売中。

  ネオス(3627):7.7%高の629円。IT機器製造子会社のジェネシスホールディングスがソースネクスト(4344)が7日から発売する通訳機「ポケトークW」の製造を受託した。ポケトークWは世界74言語に対応、話しかけるだけで通訳がいるような対話が可能としている。ソースネク株はポケトークWに対する評価で8月29日以降に人気化した経緯がある。
  
  フォーサイド(2330):10%高の277円。連結子会社が世界最大規模のモバイル・オンライン決済プラットフォーム「アリペイ(支付宝)」の認定代理店に登録され、業務を開始した。フォーサイグループでは16年からパートナー企業を介し、アリペイサービスを各種小売店などに提供、加盟店開拓業務を推進してきたが、今回の契約締結でサービスの直接提供が可能になり、今後は加盟店審査や管理なども行う。

  アルチザネットワークス(6778):8.6%安の850円。18年7月期の営業損益速報値は6億7200万円の赤字と、従来計画の5億4500万円の赤字から損失が拡大。前の期は1億5500万円の赤字。5Gの開発投資を行う顧客の慎重姿勢の影響で国内売上高が想定を下回り、LTE-Advancedなどの製品販売時期が来期にずれ込んだことも響いた。

  ユークス(4334):ストップ高となる100円(16%)高の727円。2-7月期(上期)の経常損益速報値は2億1200万円の赤字と、従来計画の2億8000万円の赤字から損失幅が縮小した。前年同期は4億8600万円の赤字。ゲームソフト、パチンコ・パチスロ分野の受託タイトルの完成が下期に変更となり、売上高は従来計画を3割以上下回ったが、為替差益の発生が寄与した。

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