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新興国資産売り、2008年以降で最長にー逆張り投資家も尻込み

  • 株と外貨建て債券は200日以上、通貨は155日下落トレンド続く
  • テーパー・タントラム、人民元ショックを超える長さ

株式は222日、通貨は155日、外貨建て債券240日。これが今年の新興市場資産売りの長さだ。あまりの長さに、確信的な弱気派すら驚いている。いわゆるテーパー・タントラムですら、これほど長い痛みをもたらさなかった。

Carry on Selling

This year's rout is the longest since the financial crisis

Source: Bloomberg

  この日数はピークから底を付けるまでの下落トレンドの長さを示す。今回の下げ局面の長さを見ると、米金利上昇や貿易摩擦に対する条件反射以上の理由があるのではないかとの疑問が生ずる。新興市場投資家の信頼感に対する全面的な危機に発展したように見受けられる。

  トレーダーにとっては通常、資産価格の下落率が焦点になるが、市場を動かす力学はそれだけでは分からない。短期間の急落はしばしば、短期間の急反発につながる。

  これに対し長期の下げは先物やオプションに影響しトレーダーに損切りを促す。追証の広がりに備えて投資家は証拠金を動かせなくなり、押し目買いの議論が慎重論へと変わる要因にもなる。そうなると、ファンダメンタルズの強い国も弱い国とひとまとめに新興国とされ、売りの対象になる。これこそまさに「伝染」だ。

  ブラックフライアーズ・アセット・マネジメントの運用者、トニー・ハン氏は、逆張りこそが大きな利益を生むという投資の格言があるが、「本当に勇気がなければこのような市場で買いに入ることはできない」と話した。

原題:Emerging-Market Rout Is Longest Since 2008 as Confidence Cracks(抜粋)

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